文献詳細
今月の主題 皮膚から内科疾患を疑う
紫斑
文献概要
ポイント
★下腿の紫斑と潰瘍を診た際には,皮膚生検による病理学的検討をし,血管炎の有無などを評価して診断をつけることが望ましい.
★血管変化を疑わせる皮膚病変(浸潤を触れる紫斑,潰瘍など),寒冷曝露による網状皮斑や寒冷蕁麻疹をみたときにクリオグロブリン血症を疑う.
★クリオグロブリンの採血の際には使用するシリンジや針を37℃前後に温め,採血後の採血管も温めたまま検査室に運び,遠心し血清分離するまで冷やさないことが大切である.
★下腿の紫斑と潰瘍を診た際には,皮膚生検による病理学的検討をし,血管炎の有無などを評価して診断をつけることが望ましい.
★血管変化を疑わせる皮膚病変(浸潤を触れる紫斑,潰瘍など),寒冷曝露による網状皮斑や寒冷蕁麻疹をみたときにクリオグロブリン血症を疑う.
★クリオグロブリンの採血の際には使用するシリンジや針を37℃前後に温め,採血後の採血管も温めたまま検査室に運び,遠心し血清分離するまで冷やさないことが大切である.
参考文献
1)窪田泰夫:クリオグロブリン血症性紫斑,玉置邦彦(編):最新皮膚科学大系第4巻,紅斑・【さんずい+参】出性紅斑 紫斑 脈管系の疾患.pp 84-86,中山書店,2003
2)杉崎徹三:クリオグロブリンの多様性と検出法.Medical Technology 29:709-712,2001
3)小寺雅也,佐藤伸一:血栓止血異常と皮疹の種類,鑑別.血栓止血誌19:339-343,2008
掲載誌情報