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今月の主題 一般内科医がみる血液疾患―血液専門医との効率的な連携のために 血液疾患の診断へのアプローチ
血小板増多の鑑別診断
著者: 小松則夫1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院血液内科
ページ範囲:P.1713 - P.1717
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★血小板増多症の患者を診た場合には必ず末梢血塗抹標本を検鏡し,実際に血小板数が増加していることを確認する.
★反応性と腫瘍性との鑑別は臨床上重要であるが,反応性のことが多いので,原因となる基礎疾患がないかどうかをしっかり調べる.
★顕著な血小板増多症の患者では,しばしば偽性高カリウム血症がみられる.
★本態性血小板血症の診断には,JAK2 やc -Mpl の遺伝子変異の存在が重要である.
★血小板増多症の患者を診た場合には必ず末梢血塗抹標本を検鏡し,実際に血小板数が増加していることを確認する.
★反応性と腫瘍性との鑑別は臨床上重要であるが,反応性のことが多いので,原因となる基礎疾患がないかどうかをしっかり調べる.
★顕著な血小板増多症の患者では,しばしば偽性高カリウム血症がみられる.
★本態性血小板血症の診断には,
参考文献
1)Harrison CN, et al:Guideline for investigation and management of adults and children presenting with a thrombocytosis. Br J Haematol 149:352-375, 2010
2)Thiele J, et al:Polycythaemiavera. Swerdlow SH, et al(eds):WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues, pp 40-47, IARC Press, Lyon, 2008
3)小松則夫:慢性骨髄増殖性疾患の病態と治療.日内会誌99:2281-2288, 2010
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