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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻10号

2011年10月発行

文献概要

今月の主題 一般内科医がみる血液疾患―血液専門医との効率的な連携のために 血液疾患の診断へのアプローチ

白血球増多の鑑別診断

著者: 皆川健太郎1 定明子1 松井利充1

所属機関: 1神戸大学医学部附属病院血液内科

ページ範囲:P.1722 - P.1725

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ポイント

★白血球増多の症例では,まず白血球分画をチェックする.

★多くの場合は,感染症に伴う好中球の増加で左方移動を伴う.

★好酸球増多症候群(HES)の診断にはアレルギーなど,多くの疾患の除外を要する.

★好酸球増多症候群/慢性好酸球性白血病(HES/CEL)で最も知られた遺伝子異常はFIP1L1-PDGFRA融合遺伝子でイマチニブが著効する.

★Leukostasisや出血性DICを伴っている場合は,直ちに専門医にコンサルトを行う.

参考文献

1)Abramson N, Melton B:Leukocytosis;Basics of clinical assessment. Am Fam Physician 62:2053-2060, 2000
2)三森明夫:膠原病診療ノート,pp335-340, 日本医事新報社,2003
遺伝子異常を伴う骨髄性/リンパ性腫瘍,pp59-69, 中外医学社,2009
4)Sada A, et al:A multicenter analysis of the FIP1L1-alphaPDGFR fusion gene in Japanese idiopathic hypereosinophilic syndrome;An aberrant splicing skipping the alphaPDGFR exon 12. Ann Hematol 86:855-863, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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