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今月の主題 一般内科医がみる血液疾患―血液専門医との効率的な連携のために 血液疾患の診断へのアプローチ
多発性骨髄腫の初発症状
著者: 奥田慎也1
所属機関: 1さいたま市民医療センター血液内科
ページ範囲:P.1738 - P.1741
文献購入ページに移動★多発性骨髄腫には特異的な症状はなく,臓器障害(腰痛・背部痛,貧血・高カルシウム血症・腎不全など)に伴う多彩な症状を認める.
★多発性骨髄腫は単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)を産生する腫瘍であり,正常な免疫グロブリンやアルブミンの産生は抑制される.
★多発性骨髄腫を疑う時,血清総蛋白,血清アルブミン,尿中蛋白定量を必ず測定する.
★総蛋白とアルブミンの乖離,尿中蛋白量増加などから,M蛋白の存在を疑い,免疫電気泳動検査を行う.
★臓器障害に関連する症状とM蛋白を認めたら,多発性骨髄腫の診断(骨髄穿刺)と治療のため血液内科医に紹介する.
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