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今月の主題 一般内科医がみる血液疾患―血液専門医との効率的な連携のために 一般内科医が対応できる血液疾患の治療 【一般内科医が治療可能な疾患】
鉄欠乏性貧血・巨赤芽球性貧血・腎性貧血の治療
著者: 川端浩1
所属機関: 1京都大学医学部附属病院血液・腫瘍内科
ページ範囲:P.1766 - P.1768
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★鉄欠乏性貧血では,時々血清フェリチンをチェックしながら鉄剤投与を行う.
★悪性貧血と胃全摘後の巨赤芽球性貧血は,内因子の欠如によるビタミンB12の吸収障害が原因である.
★悪性貧血では,鉄欠乏症や他の自己免疫疾患の合併に注意する.
★妊娠後期の汎血球減少は,まず葉酸欠乏症を考える.
★エリスロポエチン製剤による腎性貧血の治療では,Hb値を上げすぎないようにする.
★これらの貧血では,心不全症状がなければ赤血球輸血を行わない.
★鉄欠乏性貧血では,時々血清フェリチンをチェックしながら鉄剤投与を行う.
★悪性貧血と胃全摘後の巨赤芽球性貧血は,内因子の欠如によるビタミンB12の吸収障害が原因である.
★悪性貧血では,鉄欠乏症や他の自己免疫疾患の合併に注意する.
★妊娠後期の汎血球減少は,まず葉酸欠乏症を考える.
★エリスロポエチン製剤による腎性貧血の治療では,Hb値を上げすぎないようにする.
★これらの貧血では,心不全症状がなければ赤血球輸血を行わない.
参考文献
1)日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会(編):鉄剤の適正使用による貧血治療指針,改訂第2版,響文社,2009 http://jbis.sub.jp/pdf/tetu-ketubou.pdf
deficiency:a systematic review of randomized controlled trials. Fam Pract 23, 279-285, 2006
3)社団法人日本腎臓学会(編):エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2009, pp 77-81, 東京医学社,2009 http://www.jsn.or.jp/ckd/pdf/CKD06.pdf
4)日本透析医学会(編):(2008年版)慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン.透析会誌41:661-716, 2008 http://www.jsdt.or.jp/jsdt/19.html
5)厚生労働省医薬食品局血液対策課:輸血療法の実施に関する指針(改訂版)平成17年9月(平成19年7月一部改正) 日本輸血・細胞治療学会のホームページ(http://www.jstmct.or.jp/jstmct)よりダウンロード可能.
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