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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻10号

2011年10月発行

文献概要

今月の主題 一般内科医がみる血液疾患―血液専門医との効率的な連携のために 一般内科医が対応できる血液疾患の治療 【専門医による治療後の経過観察,マネジメント】

自己免疫性溶血性貧血,特発性血小板減少性紫斑病の経過観察・慢性期治療

著者: 廣川誠1

所属機関: 1秋田大学医学部附属病院腫瘍情報センター

ページ範囲:P.1778 - P.1780

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ポイント

★自己免疫性溶血性貧血(AIHA)に輸血を行う場合,診断名を輸血部の交差適合試験担当者に連絡する.

★AIHAの診断後にリンパ系腫瘍や膠原病を発症することがある.

★無症状の軽症特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は経過観察とし,有症状・血小板数3万/μl以下では治療を開始する.

★慢性ITPの治療目標は血小板数を3~5万/μl以上に維持することであり,正常化ではない.

★摘脾前に肺炎球菌ワクチンを接種し,摘脾後は抗菌薬の自己管理について検討する.

参考文献

1)Lechner K, et al:How I treat autoimmune hemolytic anemias in adults. Blood 116:1831-1838, 2010
2)Stasi R, et al:Effects of eradication of Helicobacter pylori infection in patients with immune thrombocytopenic purpura;A systematic review. Blood 113:1231-1240, 2009
3)Provan D, et al:International consensus report on the investigation and management of primary immune thrombocytopenia. Blood 115:168-186, 2010
4)George JN, et al:Treatment and prognosis of immune(idiopathic)thrombocytopenic purpura in adults. UpToDate 2011(www. uptodate. com)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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