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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻10号

2011年10月発行

文献概要

今月の主題 一般内科医がみる血液疾患―血液専門医との効率的な連携のために 一般内科医が対応できる血液疾患の治療 【専門医による治療後の経過観察,マネジメント】

緩徐に進む血液悪性腫瘍の経過観察

著者: 高松泰1

所属機関: 1福岡大学病院腫瘍・血液・感染症内科

ページ範囲:P.1786 - P.1789

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ポイント

★緩徐に進む血液腫瘍は,症状や臓器障害が出現するまで待って治療を開始する.

★早期に抗がん薬治療を開始しても生存期間の延長は得られない.

★慢性リンパ性白血病では,日和見感染症をはじめ感染症が起こりやすい.

★多発性骨髄腫では,細菌感染症,病的骨折,高カルシウム血症を起こす危険がある.

★骨髄異形成症候群では,細菌感染症や出血傾向に注意が必要である.

参考文献

1)Riccardi A, et al:Long-term survival of stage I multiple myeloma given chemotherapy just after diagnosis or at progression of the disease:a multicentre randomized study. Cooperative Group of Study and Treatment of Multiple Myeloma. Br J Cancer 82:1254-1260, 2000
2)Kumar SK, et al:Improved survival in multiple myeloma and the impact of novel therapies. Blood 111:2516-2520, 2008
3)Greenberg P, et al:International scoring system for evaluating prognosis in myelodysplastic syndromes. Blood 89:2079-2088, 1997
4)Malcovati L, et al:Prognostic factors and life expectancy in myelodysplastic syndromes classified according to WHO criteria:a basis for clinical decision making. J Clin Oncol 23:7594-7603, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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