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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 患者にどう説明するか

医師の説明,その法的効果

著者: 稲葉一人1

所属機関: 1中京大学法科大学院

ページ範囲:P.22 - P.26

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 筆者は,判事を務めた経験があるため,また,とある県病院局の顧問や,年間に100近い病院や学会・協会などで講演をする関係上,医師から具体的な質問を受ける機会も多い.質問のなかで,最も多いのが,患者・家族への説明に関するものである.その際,医師がもう少しこの点を知っていてくれればと思うことがある.そこで,本稿では,その知っておいてほしいことを,次の4点に分けて説明したい.

(1)「説明は,医師の法律上の義務である」ということ

(2)「説明は,誰を基準に行うのか」「どこまで行うのか」

(3)同意書の法的効果は免責を保証するのか

(4)法や判例で示された基準を,実際に行うためには,どうすればいいのか

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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