icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 循環器疾患

洞不全症候群

著者: 小宮憲洋1

所属機関: 1長崎大学病院循環器内科

ページ範囲:P.41 - P.43

文献購入ページに移動
どのような病気なのでしょうか

▲心臓の拍動は心臓の中の電気的な興奮により行われており,心臓の中に電気刺激を行うための線維が走行しています.心臓の電気刺激を最初に起こす場所が右心房内にある洞結節と呼ばれる部分です.この洞結節の機能が低下したり,消失したりすると,心臓の電気的興奮が起こりにくくなり,結果として脈が遅くなる,徐脈という状態となります.

▲洞結節の機能が低下する原因は,高血圧,膠原病,心臓の炎症(心内膜炎,心筋炎),心筋症,高齢(アミロイド心)など多彩です.

▲脈が遅くなった結果として,息切れやめまい,ひどい場合には意識消失が起こることがあります.

参考文献

1)Brodsky M, et al:Arrhythmia documented by 24-hour continuous electrocardiographic monitoring in 50 male students without apparent heart disease. Am J Cardiol 39:390-395, 1977
2)Reiffel JA, et al:Electrophysiologic studies of the sinus node and atria. Brest AW(ed):Cardiovascular Clinics, pp37-59, FA Davis, Philadelphia, 1985

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?