文献詳細
文献概要
特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 循環器疾患
洞不全症候群
著者: 小宮憲洋1
所属機関: 1長崎大学病院循環器内科
ページ範囲:P.41 - P.43
文献購入ページに移動▲心臓の拍動は心臓の中の電気的な興奮により行われており,心臓の中に電気刺激を行うための線維が走行しています.心臓の電気刺激を最初に起こす場所が右心房内にある洞結節と呼ばれる部分です.この洞結節の機能が低下したり,消失したりすると,心臓の電気的興奮が起こりにくくなり,結果として脈が遅くなる,徐脈という状態となります.
▲洞結節の機能が低下する原因は,高血圧,膠原病,心臓の炎症(心内膜炎,心筋炎),心筋症,高齢(アミロイド心)など多彩です.
▲脈が遅くなった結果として,息切れやめまい,ひどい場合には意識消失が起こることがあります.
参考文献
掲載誌情報