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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 循環器疾患

房室ブロック

著者: 鈴木健樹1 今井靖1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科(循環器内科)

ページ範囲:P.44 - P.47

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どのような病気なのでしょうか

▲心臓は電気的な刺激によって動いています.

▲心臓の電気刺激は右房の上のほうにある洞結節から生じて心房に伝わり,そのあと房室結節を通って心臓のポンプの部屋(心室)にたどりつき,最終的に心室が血液を駆出します.

▲房室結節の働きが悪くなったり,最悪の場合機能が停止してしまうと,電気刺激がポンプの部屋(心室)に届かないようになってしまいます.電気刺激が届かない場合,ゆっくりとした補充の電気活動で遅い脈を保とうとしますが,心臓が血液を必要なだけ十分量送り出すことができなくなってしまう可能性があります.

▲房室ブロックがあると,脈が遅くなったり飛んでしまったりすることによる症状,例えばめまい,失神,または心臓が体に十分な血液を送れないことによって起こる症状(足のむくみ,労作時呼吸困難など)も出現する可能性があります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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