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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 循環器疾患

閉塞性動脈硬化症

著者: 宮下裕介1 池田宇一1

所属機関: 1信州大学医学部附属病院循環器内科・閉塞性動脈硬化症先端治療学講座

ページ範囲:P.98 - P.101

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どのような病気なのでしょうか

▲血管の老化である動脈硬化が下肢を栄養する血管に起こり,血流不足のために症状を呈する病気です.多くは無症候のうちに進展し,長い目でみると必ず進行します.

▲病状が進んでくると,歩いているうちに足がだるくなってきたり痛くなって(間欠性跛行)きたりします.進行すると安静にしていても痛くなったり,傷が治らなくなったり,潰瘍になったりしたのちに壊疽となること(重症虚血肢)があります.

▲下肢の切断を必要とするような壊疽になることは5年間で1~2%ですが,ほかの臓器の動脈硬化を合併することが多く,5年生存率は70~82%と予後不良の疾病です.

参考文献

1)Dawson DL, et al:A comparison of cilostazol and pentoxifylline for treating intermittent claudication. Am J Med 109:523-530, 2000
2)Miyashita Y, et al:Cilostazol increases skin perfusion pressure in severely ischemic limbs. Angiology 62:15-17, 2011
3)Kobayashi S, et al:LDL-apheresis improves peripheral arterial occlusive disease with an implication for anti-inflammatory effects. J Clin Apher 20:239-243, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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