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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 呼吸器疾患

非定型肺炎

著者: 石川博一1 大塚盛男2

所属機関: 1筑波メディカルセンター病院呼吸器内科 2筑波大学人間総合科学研究科呼吸器内科

ページ範囲:P.130 - P.132

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どのような病気なのでしょうか

▲非定型肺炎は,肺炎球菌に代表される細菌性肺炎と違い,乾性咳嗽(空咳)が強くβラクタム系抗菌薬の効果がないなどの特徴があります.

▲通常の細菌性肺炎に対する抗菌薬が効果のない場合,非定型肺炎を疑う必要があります.

▲非定型肺炎の多くを占めるマイコプラズマ肺炎,クラミドフィラ・ニューモニエ肺炎は頑固な咳が出ることが特徴です.非定型肺炎全体では呼吸器以外の症状(頭痛,全身倦怠感など)も目立ちます.

▲感染経路は原因菌の違いによりヒトからヒトへの感染と温泉などの環境からの感染に分けられます.

参考文献

1)Miyashita N, et al:Community-acquired pneumonia in Japan:a prospective ambulatory and hospitalized patient study. J Med Microbiol 54:395-400, 2005
2)成田光生:マイコプラズマ感染症診断におけるIgM抗体迅速診断検出法の有用性と限界.感染症誌81:149-154, 2007
3)日本呼吸器学会呼吸器感染症に関するガイドライン作成委員会:成人市中肺炎診療ガイドライン,日本呼吸器学会,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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