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特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 呼吸器疾患
過敏性肺炎
著者: 藤江俊秀1 稲瀬直彦1
所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科統合呼吸器病学分野
ページ範囲:P.148 - P.152
文献購入ページに移動▲原因となるような物質(外因性抗原)を繰り返し吸入することによって起こる,アレルギー性の肺炎です.
▲外因性抗原を吸入する量や期間により肺の反応は変化し,急性,慢性の2つに分けられます.急性のものでは外因性抗原から離れることで回復しますが,慢性に吸入し続けると,当初は発熱などのエピソードを繰り返し(再燃症状軽減型),または発熱なく(潜在性発症型),徐々に肺に線維化(肺がヘチマのように固くなること)が起こり,呼吸困難が進行します.肺の線維化が進んだ方では抗原から離れていても病状が進行し,薬剤に反応しなくなることもあります.
▲外因性抗原には真菌(カビ),細菌,鳥のフン・羽毛,イソシアネート(接着剤,塗料),キノコ胞子などがあります.
▲残念ながら有病率などは正確には把握できていません.
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