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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 呼吸器疾患

過敏性肺炎

著者: 藤江俊秀1 稲瀬直彦1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科統合呼吸器病学分野

ページ範囲:P.148 - P.152

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どのような病気なのでしょうか

▲原因となるような物質(外因性抗原)を繰り返し吸入することによって起こる,アレルギー性の肺炎です.

▲外因性抗原を吸入する量や期間により肺の反応は変化し,急性,慢性の2つに分けられます.急性のものでは外因性抗原から離れることで回復しますが,慢性に吸入し続けると,当初は発熱などのエピソードを繰り返し(再燃症状軽減型),または発熱なく(潜在性発症型),徐々に肺に線維化(肺がヘチマのように固くなること)が起こり,呼吸困難が進行します.肺の線維化が進んだ方では抗原から離れていても病状が進行し,薬剤に反応しなくなることもあります.

▲外因性抗原には真菌(カビ),細菌,鳥のフン・羽毛,イソシアネート(接着剤,塗料),キノコ胞子などがあります.

▲残念ながら有病率などは正確には把握できていません.

参考文献

1)吉澤靖之,稲瀬直彦:過敏性肺炎,福田 健(編):臨床アレルギー学,pp 470-480.南山堂,2010
2)稲瀬直彦・他:慢性過敏性肺炎の全国疫学調査.厚生労働科学研究費補助金びまん性肺疾患に関する調査研究班,平成21年度報告書,pp 191-194,2009
3)吉澤靖之,他:慢性過敏性肺炎.日内会誌95:1004-1012,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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