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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 呼吸器疾患

サルコイドーシス

著者: 半田知宏12 長井苑子3

所属機関: 1京都大学医学部附属病院リハビリテーション部 2京都大学医学部附属病院呼吸器内科 3京都健康管理研究会中央診療所臨床研究センター

ページ範囲:P.154 - P.157

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どのような病気なのでしょうか

▲原因不明で,全身の臓器に発症する可能性がある疾患です.「非乾酪性類上皮細胞肉芽腫」と呼ばれる結核に類似した病巣が形成されるのが特徴です.

▲症状は罹患する臓器によって異なり,目のかすみ,視力低下,咳,呼吸困難,皮疹,不整脈などさまざまです.無症状の方も30~40%います.

▲難病に指定されていますが,多くの人は重篤な障害をきたすことはありません.一部の方は慢性の経過をとりますが,自然に治癒する場合もあります.

参考文献

1)Morimoto T, et al:Epidemiology of sarcoidosis in Japan. Eur Respir J 31:372-379, 2008
2)長井苑子:間質性肺疾患の外来診療,pp 85-98,医学書院,2010
3)Statement on sarcoidosis. Joint Statement of the American Thoracic Society(ATS), The European Respiratory Society(ERS)and The World Association of Sarcoidosis and Other Granulomatous Disorders(WASOG)adopted by the ATS Board of Directors and by the ERS Executive Committee, February 1999. Am J Respir Crit Care Med 160:736-755, 1999
4)Nagai S, et al:Outcome of sarcoidosis. Clin Chest Med 29:565-574, 2008
5)日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会,日本呼吸器学会,日本心臓病学会.日本眼科学会,厚生省科学研究―特定疾患対策事業―びまん性肺疾患研究班(編)サルコイドーシス治療に関する見解-2003.日呼吸会誌41:150-159,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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