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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 呼吸器疾患

睡眠呼吸障害

著者: 陳和夫1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学講座

ページ範囲:P.165 - P.168

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どのような病気なのでしょうか

▲睡眠呼吸障害(SDB)には睡眠時無呼吸(SA)と睡眠中の低換気により動脈血の二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇して,結果として低酸素血症になるタイプ(睡眠関連低換気/低酸素血症:SRHH)と特定不能な睡眠時無呼吸/睡眠関連呼吸障害があります.

▲SAには無呼吸中に呼吸努力を伴い,呼吸再開時に鼾を伴う閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と,無呼吸中に呼吸努力を伴わない(胸・腹が動かない)中枢性睡眠時無呼吸(CSA)があります.心不全,脳卒中患者にはCSAの1種類であり,無呼吸を伴い呼吸が漸増,漸減するCheyne-Stokes呼吸がみられることがあります.

▲SRHHには生まれつきの睡眠時の浅呼吸,チアノーゼ,無呼吸を伴うタイプ,原因不明で浅い呼吸を伴うタイプ,内科疾患(COPD,神経筋疾患など)に伴い睡眠中の特にREM睡眠期に低呼吸が顕著になるタイプがあります.

参考文献

1)American Academy of Sleep Medicine:The International Classification of Sleep Disorders. 2nd ed, American Academy of Sleep Medicine, One Westbrook Corporate Center, Westchester, 2005
2)大井元晴:睡眠呼吸障害の歴史,定義と考え方.medicina 48:924-927, 2011
モニター,反復睡眠潜時検査.medicina 48:970-974, 2011
4)Chin K, et al:Falls in blood pressure in patients with obstructive sleep apnoea after long-term nasal continuous positive airway pressure treatment. J Hypertens 24;2091-2099, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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