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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 消化器疾患

慢性便秘症

著者: 小林健二1

所属機関: 1大船中央病院光学診療部

ページ範囲:P.223 - P.225

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どのような病気なのでしょうか

▲明確な便秘の定義はありません.排便回数による定義では,週2回以上の排便がない状態が1カ月以上続くことを慢性便秘とするというものがあります1).しかし,排便回数が少なくてもまったく症状がない人もおり,排便回数に加え,排便時のいきみ,残便感,硬い便などの症状を加えた慢性便秘症の定義もあります.

▲明確な定義がないこともあり,慢性便秘症をもつ人の割合に関する正確なデータはありません.

▲大腸の検査をして癌などの病気がない機能性便秘が大半を占めますが,内分泌疾患,膠原病,神経疾患などの一症状として便秘をきたす場合があります.また,治療に用いる薬物の中には便秘を引き起こすものもあります.

参考文献

1)北洞哲治,他:便秘症―総論,別冊 日本臨牀:消化管症候群(下),pp422-427, 日本臨牀社,2009
2)Lembo AJ, Ullman SP:Constipation, Feldman M, et al(eds):Gastrointestinal and Liver Disease, 9th ed, pp259-284, Saunders, Philadelphia, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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