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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 消化器疾患

偽膜性大腸炎・抗生物質関連腸炎

著者: 清水誠治1

所属機関: 1大阪鉄道病院消化器内科

ページ範囲:P.230 - P.233

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どのような病気なのでしょうか

【偽膜性大腸炎/Clostridium difficile感染症(CDI)】

▲抗菌薬の使用に伴う腸内細菌叢の撹乱(菌交代現象)を背景にClostridium difficile(CD)という菌が異常増殖して起きる病気です.CDIのうちで大腸の表面に多数の偽膜がみられるものを偽膜性大腸炎と呼んでいます.

▲薬剤開始後数日~2, 3週間後に下痢,発熱などの症状が出始めます.

▲入院中の高齢者や重症の患者さんに起こりやすく,重症化することもあります.

【抗生物質起因性出血性大腸炎】

▲急激に強い腹痛と血液の混じった下痢が起きる病気です.

▲抗菌薬服用を開始して数日後にみられ,原因のほとんどは合成ペニシリンです.

参考文献

infection. Postgrad Med J 81:367-379, 2005
as a causative organism of antibiotic-associated hemorrhagic colitis. N Engl J Med 355:2418-2426, 2008
infection in adults;2010 update by the Society for Healthcare Epidemiology of America(SHEA)and the Infectious Disease Society of America(IDSA). Infect Control Hosp Epidemiol 31:431-455, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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