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特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 消化器疾患
過敏性腸症候群
著者: 猿田雅之1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科
ページ範囲:P.237 - P.239
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▲大腸や小腸に原因がないのに,下痢・便秘などの便通異常と,腹痛や腹部膨満感などの腹部症状が慢性的に続く症候群です.
▲消化管運動の障害により発生するといわれ,消化管がストレス,食事,薬,ホルモンなど,わずかな刺激に対して非常に過敏になります.
▲発症にストレスが大きく影響することから,脳と消化管の機能的関連性としての「脳腸相関(brain-gut interactions)」が重要な役割を果たしています.
▲大腸や小腸に原因がないのに,下痢・便秘などの便通異常と,腹痛や腹部膨満感などの腹部症状が慢性的に続く症候群です.
▲消化管運動の障害により発生するといわれ,消化管がストレス,食事,薬,ホルモンなど,わずかな刺激に対して非常に過敏になります.
▲発症にストレスが大きく影響することから,脳と消化管の機能的関連性としての「脳腸相関(brain-gut interactions)」が重要な役割を果たしています.
参考文献
1)福土 審:IBSの診断基準(Rome Ⅲ). GI Res 19:19-24, 2011
2)鳥居 明:本邦における便通異常と過敏性腸症候群患者に関する実態調査―一般生活者を対象としたアンケート調査結果.診断と治療96:1611-1620, 2008
3)春日井邦夫,佐々木誠人,小笠原尚高:Post-infectious IBS. GI Res 19:31-36, 2011
4)福土 審:過敏性腸症候群の治療ターゲットとしてのセロトニン受容体.GI Res 18:40-48, 2010
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