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特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 消化器疾患
痔核
著者: 下島裕寛1 松島誠1 鈴木裕1
所属機関: 1松島病院大腸肛門病センター
ページ範囲:P.250 - P.253
文献購入ページに移動▲人間の正常な肛門の基本的な構造が時間をかけて徐々にその大きさや形を変え,出血や脱出などの症状をきたすようになったもので,良性の病気で悪性化していくものでもありません.
▲症状の有無を問わなければ中年以上の80%にあるともいわれるほど頻度の高いもので,肛門疾患の半数を占める病気です.その多くは長時間の怒責や,下痢・便秘などの排便異常や生まれつきの肛門部構造の違いなどが関与して症状を呈するようになります.
▲排便時脱出,出血,粘液排出,残便感,肛門の腫れなどの症状があり,ときに疼痛を伴うこともあります.大きくなると歩行や運動など排便時以外にも症状が出現するようになり,生活上の不都合をきたすようにもなります.
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