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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 消化器疾患

肝性脳症

著者: 井上和明1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院消化器内科

ページ範囲:P.278 - P.282

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どのような病気なのでしょうか

▲肝臓で本来解毒される物質が,肝臓の障害あるいは血流の変化により直接脳に作用して意識障害が出現する病気です.

▲意識障害は可逆的な場合がほとんどです

▲意識障害のレベルはさまざまで,軽いものは精神心理テストをしないとわかりません.

▲肝性脳症の原因はほとんどが肝硬変です.

▲肝硬変の予後は肝予備能で決まりますが,脳症が出てくると一般に予後はよくありません.

▲原因物質ではアンモニアが重要で,その代謝産物のグルタミンも脳のむくみを起こすことが知られています.

参考文献

1)Prakash R, Mullen KD:Mechanisms, diagnosis and management of hepatic encephalopathy. Nat Rev Gastroenterol Hepatol 7:515-525,2010
2)Cordoba J, Blei AT:Hepatic encephalopathy. Schiff ER, Sorrel MF, Maddrey WC(eds):Schiff's Diseases of the Liver, 10th ed, vol 1, pp 569-599, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2007
3)Albrecht J, Norenberg MD:Glutamine;A Trojan horse in ammonia neurotoxicity. Hepatology 44:788-794,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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