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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 代謝・栄養障害

メタボリックシンドローム

著者: 岸田堅1 船橋徹

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科代謝血管学寄附講座

ページ範囲:P.459 - P.461

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どのような病気なのでしょうか

▲脂質代謝(中性脂肪,HDL-コレステロール),血圧,空腹時血糖の3項目のうち,2つ以上の異常がある方のなかで,腹囲腹腔内脂肪蓄積(ウエスト周囲長の増大で示される)している,動脈硬化と関連する疾患です.

▲特に自覚症状を有する疾患ではありません.

▲近年の飽食,車,インターネット,携帯電話の使用による運動不足などの生活習慣の変化に伴い増加の一途を辿っている疾患です.

▲何より大切なことは,ご自身がメタボリックシンドロームは動脈硬化を促進し,最終的には心血管疾患に至るハイリスク状態であることを理解し,ご自身が生活習慣を見つめ直し,減量つまり内臓脂肪軽減を図ることが重要であると認識することです.

参考文献

1)メタボリックシンドロームの診断基準検討委員会.日本内科学会雑誌94:188-213,2005
2)岸田 堅,下村伊一郎:腹腔内内臓脂肪/異所性脂肪.最新医6(増刊号):102-123, 2011
3)岸田 堅,船橋 徹:低アディポネクチン血症と動脈硬化学―メタボリックシンドロームの病態.診断と治療社,pp 1-214, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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