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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 内分泌疾患

副甲状腺機能亢進症

著者: 冨永芳博1

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院移植・内分泌外科

ページ範囲:P.482 - P.484

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どのような病気でしょうか

▲副甲状腺から過剰に副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌される病気です.PTHは主に腎臓と骨に作用し,血清カルシウムを上昇させる働きがあります.そのため原発性副甲状腺機能亢進では,血清カルシウムが上昇するほか,骨量の低下,尿路結石などさまざまな症状が出現します.原則的には手術によって腫大した副甲状腺を摘出する必要があります.

▲PTHの分泌を促進させる病態により,PTHの分泌が亢進する状態を二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)と呼びます.主に慢性腎臓病の重篤な合併症の1つです.内科的治療で管理可能ですが,著しく進行した場合には副甲状腺摘出術が必要となります.

参考文献

1)冨永芳博:副甲状腺機能亢進症.外科72:1452-1457, 2010
2)冨永芳博:副甲状腺(上皮小体)外科の最近の話題.日内分泌会誌84(suppl),2008
3)冨永芳博:原発性副甲状腺機能亢進症.CLINICAL CALCIUM 20:100-106, 2010
4)透析患者における二次性副甲状腺機能亢進症治療ガイドライン.透析会誌9:1435-1455, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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