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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 感染症

性感染症

著者: 倉澤剛太郎1

所属機関: 1西吾妻福祉病院産婦人科・泌尿器科

ページ範囲:P.564 - P.567

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どのような病気なのでしょうか

▲性感染症は,性交渉により感染する感染症の総称です.

▲決して不特定多数の相手と関係を持つ人のみがかかる病気ではなく,性行為を行うすべての人がかかりうる病気です.性感染症はごく一般的なありふれた病気の1つです.

▲性器クラミジア感染症(以下クラミジア),淋菌感染症,ならびにHIV/AIDSは,コンドームで予防ができる性感染症のため,これらの予防にはコンドームが大切です.

▲クラミジアは一番頻度の高い性感染症ですが,症状が出にくいため病院にかかる人が少なく,気がつかずに感染源となっている場合が多いのは社会的問題の1つです.

▲A,B,C型肝炎も性感染症としてうつることがありえます.

▲「1つ性感染症を診断したら,もう1つ隠れていると思え1)」とわれわれは考えています.複数の性感染症が同時にあったり,あまりに繰り返すようであれば,HIV/AIDSも考えて,さらに検査をしましょう.

参考文献

1)倉澤剛太郎:男性/女性に特徴的な性感染症・尿路感染症.レジデントノート8:954-958,2006
2)日本性感染症学会(編):性感染症―診断・診療ガイドライン2011.日性感染症学会誌 22(supple),2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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