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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 皮膚疾患

蕁麻疹

著者: 猪又直子1

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.605 - P.609

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どのような病気なのでしょうか

▲蕁麻疹は,5~10人に1人が一生に1回経験する,ありふれた病気です.

▲発症して間もない急性蕁麻疹ならば,原因がみつかることもありますが,1カ月以上続いている慢性蕁麻疹の約80%は原因がみつかりません.

▲急性蕁麻疹の場合,感冒,食物,薬剤などが原因としてみつかることが多く,時に息苦しさや,意識障害などのショック症状も現れることがあります.

▲慢性蕁麻疹の場合,原因がわからないからといって,それが治らないことを意味しているわけではありません.どちらかといえば,原因がはっきりしない慢性蕁麻疹のほうが標準的な薬物療法(抗ヒスタミン薬)が効きやすいのです.

参考文献

1)秀 道広,他:蕁麻疹診療ガイドライン,日皮会誌,2011(印刷中)
2)秀 道広,他:プライマリケア版 蕁麻疹・血管性浮腫の治療ガイドライン,http://www.jaanet.org/medical /guideline_skin04.pdf
3)補体研究会:遺伝性血管性浮腫のガイドライン,http://square.umin.ac.jp/compl/HAE/HAE.html
4)猪又直子:蕁麻疹の診断と治療.日皮会誌118:2283-2395, 2008
5)秀 道広:蕁麻疹の診断と救急処置を含めた治療.診断と治療99:2-11, 2011
6)Grig P, et al:Epidemiology of urticaria.J Investig Allergol Clin Immunol 14:214-220, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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