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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 皮膚疾患

水痘・帯状疱疹

著者: 木花光1

所属機関: 1済生会横浜市南部病院皮膚科

ページ範囲:P.610 - P.612

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どのような病気なのでしょうか

▲水痘は一般には“みずぼうそう”といわれる病気で,ウイルスが原因で,全身に小水疱ができるのを特徴とします.伝染力が強く,患者と廊下ですれ違った程度でもうつります.一度かかると免疫ができ,二度はなりません.幼時にかかると軽くすみますが,大人になってからではひどくなり入院が必要になることがほとんどです.

▲水痘が治った後も,水痘ウイルスは脳から背骨の中を通っている神経に何十年も住みついています.高齢,過労,がんなどで体が弱ると潜んでいたウイルスが暴れだし,神経痛を起こします.さらに神経に沿って皮膚に出てきて,その神経が分布する皮膚の帯状の部分に小水疱を多発します.これが帯状疱疹です.神経は体の右側と左側とは別なので,片側だけに出ます.神経は頭から足まで多数あるので,顔に出る人もいれば下肢に出る人もいます.

参考文献

1)木花 光:水痘再感染.臨皮58(増刊号):44-47,2004
2)木花 光:帯状疱疹?単純疱疹?の症例.西岡 清(編):皮膚科のコツと落とし穴③疾患Ⅱ,pp 64-65,中山書店,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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