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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻11号

2011年11月発行

文献概要

特集 内科 疾患インストラクションガイド―何をどう説明するか 感覚器の疾患・そのほか

副鼻腔炎

著者: 飯田政弘1

所属機関: 1東海大学医学部専門診療学系耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.648 - P.651

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どのような病気なのでしょうか

▲副鼻腔は呼吸の際に空気の通り道となる鼻腔と交通する含気腔です.副鼻腔の炎症性病変を総称して副鼻腔炎と呼びます.欧米では鼻副鼻腔炎と総称します.

▲急性副鼻腔炎はウイルス感染に続発する二次的な細菌感染症です.

▲慢性副鼻腔炎は細菌感染,Ⅰ型アレルギーによるもの,アレルギー素因を伴うもの,アレルギー性鼻炎を合併したものや,好酸球性副鼻腔炎,副鼻腔真菌症,歯性副鼻腔炎など,さまざまな病態があります.

▲副鼻腔の換気障害と排泄障害が原因となります.

▲副鼻腔炎は人口の3~4%(有病率)で,細菌感染によるものは減少傾向にあり,アレルギーが関係するものが増加しています1)

▲治療は原因を突き止めることが大切です.

参考文献

1)夜陣紘治:慢性副鼻腔炎の病態と治療―粘膜・骨病変の視点から.第102回日本耳鼻咽喉科学会総会宿題報告モノグラム,2001
2)西村忠郎,他:第3回耳鼻咽喉科領域感染症臨床分離菌全国サーベイランス結果報告.日耳鼻感染症研会誌22:12-23,2003
3)馬場俊吉,他:第2回耳鼻咽喉科領域感染症臨床分離菌全国サーベイランス結果報告.日耳鼻感染症研会誌18:48-63,2000
4)羽柴基之,他:慢性副鼻腔炎に対するマクロライド療法のガイドライン(試案).Jap J Antibiot 51(Supple A):86-89, 1997
5)春名眞一,他:好酸球性副鼻腔炎.耳展44:195-201,2001
6)石戸谷淳一,小松正規,佃 守:好酸球性副鼻腔炎の概念と治療方針.JOHNS 22:55-59, 2006
7)竹野幸夫,夜陣紘治:副鼻腔炎の病態の変遷.JOHNS 22:5-9, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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