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雑誌目次

雑誌文献

medicina48巻12号

2011年11月発行

雑誌目次

今月の主題 内科診療に役立つメンズヘルス

著者: 堀江重郎

ページ範囲:P.1869 - P.1869

 医学における男女の性差を論じる性差医学が登場して20年近くなる.この間,女性の健康意識を高め,女性医学を推進していく「ウィメンズヘルス」が,乳癌,骨粗鬆症,女性更年期などの分野を中心に大きく発展してきた.一方,男性は医学の標準(norm)とされてきたものの,世界的に医療機関へのアクセスは女性よりも悪く,健康意識も低いことが報告されている.日本は健康長寿大国であるものの,厚生労働省の国民健康・栄養調査においては,この20年間成人女性のBMIがどの年齢層でも低下しているのに対し,男性はどの年代でも増加している.また,日本の平均寿命は世界一であるが,男女の平均寿命の差は約7年間と,ほとんどのOECD加盟国より大きいことも事実である.

 このように,男性であることが健康に悪影響を与える状態を改善するために,「メンズヘルス」という考えが,今注目されている.狭義の「メンズヘルス」の概念には,①前立腺疾患など男性に特有な疾患,②テストステロンの減少によるLOH(late-onset hypogonadism)症候群,心血管障害などのリスクファクターである勃起障害(erectile dysfunction:ED),および③生活習慣病の発症や病態の男女の性差,などが含まれている.また,より広い意味では自殺,事故などを含む社会医学的な側面も含まれる.

理解のための21題

ページ範囲:P.2003 - P.2006

脚光を浴びるメンズヘルス

「メンズ・ヘルス医学」の発展の重要さがようやく認識され始めた

著者: 熊本悦明

ページ範囲:P.1870 - P.1875

男性の短命を放置できない!

 近年は長寿化時代となり,わが国の平均寿命は女性86歳,男性80歳と国際的にみて最長を誇る.筆者は国際学会の寿命に関するシンボジウムの司会をする折など,「長く生きたいなら,ぜひ日本の食生活や健康管理を真似ていただきたい」と発言するようにもなってきている.

 ところが,女性より男性が短命であるうえ,高齢男性が同じ年代の女性群に比して元気がない.これを何とか改善しなくてはと問題視され始め,WHOもそれに早々と注目し,男性医学の発展を期待して,1997年にはワイマール宣言を出した.国際的に男性医学発展の重要性が強調されるようになってきたと言ってよい.

寿命の性差医学―何がどこまでわかったか

著者: 白澤卓二

ページ範囲:P.1876 - P.1881

ポイント

★モデル動物での寿命の雌雄差は,多くの動物でメスのほうが長生きである.

★哺乳動物においては,性ホルモンが寿命の雌雄差の原因であると考えられている.

★ヒトにおいては,多くの国で,女性のほうが男性よりも健康寿命が長い傾向にあるが,2002年には日本人の男女差は約4.4歳で,平均寿命差の6.9歳より2.5年短い.

★死亡原因,介護要因に性差があることがヒトの健康寿命の性差の要因である.

健康長寿バイオマーカーとしてのテストステロン

著者: 堀江重郎

ページ範囲:P.1883 - P.1885

ポイント

★生活習慣病をはじめとするさまざまな疾患において,血清テストステロン値は減少する.

★テストステロン値は男性の健康状態についての重要なバイオマーカーである.

★地域コホート研究により,テストステロン低値は,死亡および心血管疾患をはじめとする疾患特異的な死亡のリスクとなることがわかってきた.

メンズヘルスの視点で診る生活習慣病

心臓血管障害をどう診るか―EDと内皮機能障害を中心に

著者: 原知也 ,   佐田政隆

ページ範囲:P.1886 - P.1888

ポイント

★勃起障害(erectile dysfunction:ED)と血管内皮機能障害(endothelial dysfunction)は,心血管リスクが高い患者に多く,心血管イベント発症の予測因子となりうる.

★EDや内皮機能障害には,内皮型一酸化窒素産生酵素(endothelial nitric oxide synthase:eNOS)の発現・活性化低下による一酸化窒素(NO)の生理作用低下が関与している.

★ED患者は積極的な心血管系の評価が重要である.

慢性腎臓病(CKD)―性差の視点から

著者: 守山敏樹

ページ範囲:P.1890 - P.1894

ポイント

★わが国の末期腎不全発症率,有病率には明らかな性差(男性>女性)が存在する.特に新規慢性維持透析導入数の男性:女性比はおよそ2:1である.

★CKDステージ3患者における腎不全発症,死亡のリスクはいずれも男性>女性であり,また高齢者における腎機能低下と死亡の関連性も男性でより強い.

★CKD発症・進展のリスク因子はそのほぼすべてにおいて有する頻度は男性>女性であり,メンズヘルスの視点から,特に男性のリスク因子への積極的介入が重要である.

尿路結石をどう診るか

著者: 戸澤啓一 ,   安井孝周 ,   郡健二郎

ページ範囲:P.1897 - P.1900

ポイント

★尿路結石は男性に多く,その背景には性ホルモンが関与している.

★尿路結石の発症はメタボリックシンドロームと深く関連しており,再発予防には食事指導が重要である.

★治療は症例に応じてTUL,PNL,ESWLが選択される.

うつ病の診かた―自記式うつ病心理検査と食事療法を中心に

著者: 野口律奈 ,   香川靖雄 ,   渡部芳徳

ページ範囲:P.1901 - P.1905

ポイント

★簡便にうつ病を診断するツールとして自己記入式うつ病心理検査(H-SDS)がある.

★内科医がうつ病を治療する方法として,食事を含めた規則正しい生活習慣の指導→薬物療法(タンドスピロン®)→薬物療法(SSRI単体)→精神科医へ紹介という流れが望ましい.

★男性うつ病患者に限り,血清葉酸濃度,葉酸・VB2・VB6摂取量が精神症状と逆相関する調査結果がある.

激増する男性の糖尿病をどう治療するか

著者: 牧田善二 ,   伊藤静夫

ページ範囲:P.1907 - P.1912

ポイント

★糖尿病は男性に多い.

★30歳台以降の男性に肥満が増加したことが性差の最大の原因である.

★炭水化物の過剰摂取が肥満と糖尿病発症の大きな原因である.

★およそ4割のビジネスマンが糖尿病であることを仕事関係者に公表していない.

★男性には特に血糖自己測定が効果的である.

骨粗鬆症をどう診るか

著者: 森聖二郎

ページ範囲:P.1913 - P.1916

ポイント

★男性では,骨粗鬆症の罹患率ならびに骨折発生率は,女性の約3分の1と推計される.

★骨折後の死亡リスクの上昇ならびに生活障害の度合いは,男性が女性より深刻である.

★男性でも,骨量の減少は主としてエストロゲンの減少によりもたらされている.

★ビスフォスフォネート製剤の骨密度増加効果に関しては,男性は女性とほぼ同等である.

男性型脱毛症(AGA)をどう診るか

著者: 星野俊弥 ,   小林一広

ページ範囲:P.1917 - P.1920

ポイント

★男性型脱毛症(androgenetic alopecia:AGA)は,思春期以降に始まり,男性ホルモン受容体を有する前頭部,頭頂部の毛髪を中心に毛髪の細毛化,脱毛が徐々に進行する脱毛症である.

★AGAの主な病態は,男性ホルモンの影響によりヘアサイクルの成長期が短縮し,硬毛の軟毛化が進行することである.

★AGAの治療には,ミノキシジルの外用とフィナステリドの内服が有効である.

★AGAは,その疾患概念自体にまだまだ未知な部分が多く,診療には皮膚科的な側面から精神科的な側面まで,多面的なアプローチを要する.

なぜ男性はがんになりやすい?

著者: 津金昌一郎

ページ範囲:P.1921 - P.1925

ポイント

★75歳までの累積がん罹患リスクは,男性28%,女性20%であり,男性のほうが1.4倍がんになりやすい.

★がんの確立した要因は,喫煙,飲酒,肥満・やせ,運動不足,野菜・果物摂取不足,塩分・塩蔵品の過剰摂取,ウイルス・細菌感染である.

★男性のがんの約29%,女性のがんの約4%は,喫煙が原因と推計され,その過剰分を除くとほぼ男女差はなくなる.

★日本人男性は,国際的にも喫煙・飲酒習慣の保有割合が高く,近年は,年齢調整がん死亡率は米国よりも高い.

メンズヘルス診療で使う漢方薬

著者: 天野俊康

ページ範囲:P.1927 - P.1931

ポイント

★泌尿器科領域では,種々の病態に対して漢方薬治療を行っている.

★患者の「証」に応じて漢方薬を選択することが望ましく,問診票の活用が有用である.

★最近では「証」にかかわらず,疾患ごとに漢方薬を選択することでも,効果が期待できる.

★漢方薬治療では重篤な副作用は比較的稀であり,安全性には優れていると考えられる.

テストステロン減少によるLOH症候群とED治療

テストステロン減少が生活習慣病のリスクを高める

著者: 福井道明 ,   岡田博史 ,   中村直登

ページ範囲:P.1933 - P.1937

ポイント

★テストステロンの低下はインスリン抵抗性を増強し,糖尿病,脂質異常症,高血圧などの生活習慣病の発症を促進する.

★テストステロンの低下は生活習慣病の発症を促進するだけでなく,動脈硬化を進展させ,心血管イベント発症のリスクとなる.

★テストステロン値が低い生活習慣病の患者においては,肥満や高血糖などテストステロンを低下させる因子を改善することが重要で,必要に応じてホルモン補充療法も行う.

男子性腺機能低下症の鑑別診断と治療

著者: 柳瀬敏彦 ,   竹之下博正 ,   明比祐子

ページ範囲:P.1938 - P.1941

ポイント

★男子性腺機能低下症は高ゴナドトロピン性(原発性)と低ゴナドトロピン性(続発性)に分類される.

★治療適応は,年齢,未婚・既婚,挙児希望の有無,患者や家族の希望といった種々の背景を考慮し決定する.

★治療は原則として高ゴナドトロピン性(原発性)ではテストステロン補充療法を,視床下部性ではLH-RHパルス療法もしくはhCG/hFSH療法(自己皮下注射),下垂体性ではhCG/hFSH療法を行う.

今注目されるLOH症候群の診断と治療

著者: 重原一慶 ,   高栄哲 ,   並木幹夫

ページ範囲:P.1943 - P.1946

ポイント

★LOH症候群の診断はAMSスコアによるスクリーニングと遊離テストステロン値の測定によって行う.

★遊離テストステロン値が8.5pg/ml未満の場合,LOH群としてARTを第一に行う.

★本邦では,ARTとしてエナント酸テストステロンの注射療法が最も一般的に行われている.

★副作用として,前立腺癌および前立腺疾患,多血症の監視が必要である.

加齢男性のアンドロゲン補充療法

著者: 秋下雅弘

ページ範囲:P.1948 - P.1951

ポイント

★高齢男性のテストステロン低下は,心血管病や認知症,ADL低下,死亡の要因となる.

★健常高齢男性に対するテストステロン補充療法の効果は,体脂肪減少・筋肉量増加など限定的である.

★要介護高齢男性に対するテストステロン補充療法により機能改善効果が期待できる.

★テストステロンの老化予防効果についても研究報告が出つつあり,今後の成果が期待される.

EDは自分で気づく生活習慣病

著者: 辻村晃 ,   野々村祝夫

ページ範囲:P.1953 - P.1956

ポイント

★EDは生活習慣病であるメタボリックシンドローム,LOH症候群や脳心血管障害などと深く関連している.

★EDの自覚を契機に,生活習慣病が見出されることもしばしばある.

★EDを単なるQOL疾患とせず,血管内皮障害など全身性疾患の一症状と捉えることが重要である.

PDE5阻害薬の新しい臨床応用の可能性

著者: 東邦康智 ,   佐田政隆

ページ範囲:P.1957 - P.1960

ポイント

★近年,PDE5阻害薬の心血管病の治療における有効性が示唆されている.

★PDE5阻害薬は現在,肺動脈性肺高血圧症に対する治療薬として臨床応用されている.

★PDE5阻害薬は,慢性心不全患者の運動耐容能を改善する可能性がある.

★PDE5阻害薬は,心筋梗塞や心肥大において心保護作用を発揮する可能性が報告されている.

★PDE5阻害薬は,血管新生誘導因子の活性化や血管内皮前駆細胞の動員により血管新生を促進し,末梢閉塞性動脈疾患の治療に有効である可能性がある.

前立腺と排尿障害

男性の排尿障害

著者: 桑満おさむ

ページ範囲:P.1961 - P.1964

ポイント

★男性の排尿障害は前立腺肥大症だけではなく,幾つかの疾患が原因となる場合も少なくない.

★正常な排尿の定義は意外と知られていない.

★一般内科医で十分カバーできる病態も多いが,複雑なものは専門医に任せたほうがよい.

高齢男性の排尿障害をどう診るか

著者: 後藤百万

ページ範囲:P.1965 - P.1969

ポイント

★高齢男性の排尿障害には,下部尿路機能障害以外のさまざまな要因が関与することが多く,多因子的である.

★心疾患,腎疾患,神経疾患,睡眠時無呼吸症候群,睡眠障害,認知症,ADL障害などが下部尿路症状を修飾する.

★排尿症状・蓄尿症状・排尿後症状のカテゴリー別に,医師がさまざまな症状の有無,頻度,程度などについて聴取することが重要である.

★プライマリケア医による一次治療の効果が不良な時には,泌尿器科専門医による病態に基づく治療が必要となる.

★薬物治療以外に,生活指導が重要である.

前立腺がんのスクリーニング

著者: 伊藤一人

ページ範囲:P.1971 - P.1975

ポイント

★わが国では2009年には年間約1万人が前立腺がんで死亡し,近年,死亡者数は増加傾向にある.

★PSA検診の実施により前立腺がん死亡率が有意に低下することが証明された.

★外来診療では排尿障害を訴える40歳以上の男性に対してPSA検査は必須検査項目である.

★PSA値が4.0ng/mlあるいは年齢階層別基準値上限(64歳以下;3.0ng/ml, 65~69歳;3.5ng/ml, 70歳以上;4.0ng/ml)を超えた場合,必ず泌尿器科専門医への紹介が必要である.

メンズヘルス診療のトピックス

前立腺肥大症とアンチエイジング手術

著者: 斎藤恵介

ページ範囲:P.1977 - P.1979

 中高年の男性にとって,排尿は大きな悩みです.頻尿のために,バス旅行に行けない,夜にお小水に立つ回数が多いなど,気持ちも鬱々してきます.超高齢社会を迎える日本人においても排尿障害は大きな問題です.厚生労働省の調査においても夜間骨折のリスクに排尿障害が挙げられています.昭和30年代(1955年頃)までは,日本人男性のほとんどが前立腺は萎縮する経過をたどっていましたが,食生活の向上・欧米化により,現在では80歳までに日本人男性の80%が前立腺肥大症になるといわれています.

 主たる前立腺肥大症治療は薬物療法と手術療法からなります.手術療法では,経尿道的前立腺肥大切除術(transurethral resection of the prostate:TUR-P)が標準術式ですが,今日では低侵襲手術が台頭してきています.

“夜間頻尿は短命”の理由

著者: 青木芳隆 ,   横山修

ページ範囲:P.1980 - P.1981

 「夜間頻尿の人が短命? 本当なの?」と思われたかもしれません.そもそも夜間頻尿とは,夜間に排尿のために1回以上起きなければならないという訴えであり,それにより困っている状態をいいます1).実際に治療の対象となっているのは,夜間排尿が2回以上の人が多いのです.夜間頻尿は睡眠を妨げますので,QOL疾患のように受け止められますが,夜間頻尿のある人は死亡率が高くなる,という報告がいくつかあります.海外の報告に加え,最近では日本からの報告があり,それによると,5年間の経過観察において,夜トイレに2回以上起きる人は1回以下の人に比べて約2倍の死亡率だったというものでした.年齢,基礎疾患の影響を除外しても危険度は高かったのです2)

 その理由としては,①夜間頻尿に関連する基礎疾患,②夜間頻尿に伴う転倒,骨折(大腿骨頸部骨折など)による影響,があります.大腿骨頸部骨折は,その後の合併症などにより死亡率が高いことは知られていますが,夜間頻尿は骨折の1つの原因となっています.

治りにくい尿道炎が増えているのはなぜか

著者: 澤村正之

ページ範囲:P.1982 - P.1983

 2003年をピークに淋菌とクラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis:CT)感染症報告数は男女ともに減少している.若年者層の人口減少や,長期化する不況の影響が原因として挙げられる.しかし臨床現場では減るどころか,むしろ原因菌の多様化で治りにくい尿道炎が増えているので,その原因について述べる.

射精できない男たち

著者: 小堀善友 ,   岡田弘

ページ範囲:P.1985 - P.1985

 近年,男性不妊外来において射精障害患者が増加傾向である.図は,当院または関連施設における男性不妊外来初診患者の主訴の内訳である.勃起障害の治療はバイアグラ®やシアリス®などのPDE5阻害薬登場以後80%以上の患者が治療可能となったが,そこに隠れていた「射精障害」が表在化してきたものと考えられる.

 射精障害を診療する場合,①自慰・腟内射精とも不能(逆行性射精とemission lessの2型に分類),②腟内射精障害,③射精時間の異常(早漏・遅漏),④そのほか,に分類して治療することが推奨されている.そのなかで実際の不妊外来における診療で多く見受けられるのは逆行性射精と腟内射精障害の患者である.

コミュニケーション能力の性差をさぐる

著者: 坂口菊恵

ページ範囲:P.1986 - P.1987

発達障害・精神疾患の性差

 ほとんどの発達障害や精神疾患の発症率には性差がみられ,摂食障害や不安・抑うつ,Alzheimer病を例外として,一般に男性のほうが罹患率が高い.なかでも,自閉症,失読症,どもり,統合失調症では発症者の7割以上を男性が占めている.これらに共通する症状に,言語処理能力の問題がある.

男らしさ・女らしさを決めるもの―共感能力を中心に

著者: 増田宏子

ページ範囲:P.1988 - P.1989

 他人へ共感することは社会生活に適応するうえで重要な能力である.最近,テストステロンが高いと,他人への共感能力が低くなるという研究結果が発表された1)

 脳はアンドロゲン(テストステロン)の標的臓器の一つである.テストステロンは,視床下部からのGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)と,脳下垂体からのLH(性腺刺激ホルモン)の分泌により,主に精巣で生合成され,血液脳関門を透過して脳内視床下部や海馬に作用するが,最近の研究では一部,脳内でも生合成されていることが明らかになっている2).また,テストステロンが低下することによって,記憶,言語,計算,空間認識,判断などの認知力が低下することも知られている3, 4)

座談会

男性の健康問題へどうアプローチするか

著者: 堀江重郎 ,   秋下雅弘 ,   牧田善二 ,   藤田芳郎

ページ範囲:P.1990 - P.2001

メンズヘルスには,前立腺疾患など男性に特有な疾患と,最近注目されているテストステロンの減少によるLOH(late-onset hypogonadism)症候群,心血管疾患などの予測因子である勃起障害(erectile dysfunction:ED),および生活習慣病の発症や病態の性差,が含まれている.

本座談会では,この3つの観点を中心に,泌尿器科の立場から,老年医学の立場から,糖尿病専門医の立場から,総合内科医の立場から,それぞれ男性特有の健康問題とは何か,生活習慣病とメンズヘルスの意外な関係などをお話しいただいた.

内科医が日常診療で男性の健康問題へ積極的にアプローチするインパクトについてご理解いただければ幸いである.

REVIEW & PREVIEW

小腸画像診断の進歩

著者: 大塚和朗 ,   工藤進英

ページ範囲:P.2008 - P.2011

最近の動向

 21世紀初頭のカプセル内視鏡とバルーン内視鏡の登場により小腸画像診断は大きく変貌を遂げた.これまで「消化管の暗黒大陸」とも呼ばれ,到達することが容易ではなかった深部小腸の粘膜が直接観察できるようになり,原因不明消化管出血(OGIB),Crohn病,腫瘍などの診断精度が向上してきている.

連載 手を見て気づく内科疾患・35

爪囲紅斑:4つの鑑別診断

著者: 松村正巳

ページ範囲:P.1865 - P.1865

患 者:48歳,女性

病 歴:37歳時に全身性エリテマトーデスを発症し,加療中である.

身体所見:左の小指を示す(図1).母指以外の指にも同様の所見を認める.痒み,痛みはない.

Festina lente

電子化の光と翳

著者: 佐藤裕史

ページ範囲:P.2007 - P.2007

 学会前に大わらわでスクリーントーンでグラフを描き,ブルースライドを撮影したのは私の世代が最後だろう.海外とのやり取りは航空便で,タイプライターで打った.ファクシミリさえも稀だった.ポケットベルを携帯していた身には,患者の家族が持っていた弁当箱大の携帯電話を初めてみたときは驚きだった.以来二十余年.電子メールを読み書きしない日はまずない.海外に転居する患者を引き受けて貰えるかどうか電子メールを出したら,1時間後に快諾の返事が来た.電話会議もTV会議もできるし,スライドは作成・上映・送付自由自在である.大抵の学術誌の電子版は自室のPCで読め,図書館で重い製本済み雑誌と埃だらけで格闘することもなくなった.

 電子化の恩恵と利便は遍く行き亘り,昔の不便を思い出すほうが大変である.逆戻りはあり得ないけれども,河合隼雄先生の名言「二つ良いこと,さてないものよ」の通り,光には必ず翳が伴う.

目でみるトレーニング

著者: 今井陽俊 ,   星進悦 ,   野田八嗣

ページ範囲:P.2013 - P.2019

アレルギー膠原病科×呼吸器内科合同カンファレンス・20

全身性硬化症関連間質性肺炎の長期フォロー

著者: 岡田正人 ,   仁多寅彦

ページ範囲:P.2020 - P.2024

 後期研修医(呼吸器内科) 今回の患者さんは,全身性硬化症の60歳男性です.12年前に健康診断で間質性肺炎を指摘され,胸腔鏡下肺生検を施行し,非特異性間質性肺炎(NSIP)と診断されていました.3年前に間質性肺炎が急激に悪化したために当科に緊急入院となり,ステロイドパルスとシクロホスファミド点滴パルス療法(IVCY)にて救命され,退院時に在宅酸素療法(HOT)を開始しています.その入院中に限局型の全身性硬化症の診断がつき,間質性肺炎も全身性硬化症に伴う間質性肺炎と診断さ,れました.その後,IVCYを月1回,合計6カ月間治療後(プレドニゾロンは7mg/日まで減量)に,IVCYの後療法としてアザチオプリンを開始したところ,汎血球減少を認めたため再入院となっています.

研修おたく海を渡る・71

指導医も変われる! レジデントからの評価

著者: 白井敬祐

ページ範囲:P.2025 - P.2025

 研修必修化に伴い日本でも研修医をいかに体系的に指導し,その成果を評価するかが議論されるようになりずいぶん経ちます.僕が日本で研修をしていた時は指導医による研修医の評価はあっても,研修医が指導医をオフィシャルに評価することはまだありませんでした.

 10年前に渡米した時,評価されるだけでなく,レジデントでありながら自分が指導医を評価することにかなり違和感をもちました.どうせみんな当たり障りのないことを書くだけだろうと思っていましたが,そんなことはありません.レジデント仲間は「指導は細かいのはいいが,マイクロマネジメント(過度な干渉,管理)になる傾向があり,研修医の自主性を認めてくれない」とか,「ひたすら回診は長いのに,ティーチングがない」,「研修医の評価を聞かず,すぐに他科にコンサルトする」などと堂々と書きます.それなりに的を射たコメントですが,僕自身は「俺がそんなこと言われたら,機嫌悪くなって,やる気なくすんちゃうかなぁ?」とか「まぁ自分もできてないから,そんな偉そうなことは言えへんわ」と思いながら,評価にエネルギーを使わずに適当なことを書いていました.ところが,評判が悪かったのに1年もしないうちにまるで別人のように変わった指導医がいたのです.それぞれの患者のプレゼン後に,テンポよくワンポイントレクチャーが入り,しかもおだてるだけでなく,見落としや勘違いはしっかりと指摘していました.「指導医も変われる!」のです.あまりの変わりように,回診後に「何があったんやろう?」,「相当ひどい評価が続いたんちゃうか?」とか「結婚すると人格も変わるんやなぁ」なんてレジデント同士で好き勝手なことを言ったものです.

演習・循環器診療・6

糖尿病に合併した収縮能の保たれた心不全(拡張障害)の一例

著者: 今井靖

ページ範囲:P.2026 - P.2029

症例

57歳女性

主 訴 呼吸困難

医事法の扉 内科編・11

医療訴訟のしくみ(1)

著者: 福永篤志 ,   松川英彦 ,   稲葉一人

ページ範囲:P.2030 - P.2031

 医療訴訟は,われわれ医師にとって重大な関心事の一つであることは間違いありません.

 では,実際にどのような流れで訴訟へと発展し,裁判へと巻き込まれてしまうのでしょうか.今回から複数回にわたり,医療訴訟(特に民事)のしくみについて,実際の現場の視点でわかりやすく解説していきます.

今日の処方と明日の医学・18

【稀少疾患】治療薬の開発について

著者: 金谷泰宏 ,   日本製薬医学会

ページ範囲:P.2032 - P.2033

医薬品は,変革の時代を迎えています.国際共同治験による新薬開発が多くなる一方で,医師主導の治験や臨床研究などによるエビデンスの構築が可能となりました.他方,薬害問題の解析から日々の副作用報告にも薬剤疫学的な考察と安全対策への迅速な反映が求められています.そこで,この連載では医薬品の開発や安全対策を医学的な観点から解説し,日常診療とどのように結びついているのかをわかりやすくご紹介します.

書評

―犀川哲典・吉松博信 編―糖尿病と心臓病―基礎知識と実践患者管理Q&A51

著者: 𠮷岡成人

ページ範囲:P.1889 - P.1889

 日本における2型糖尿病患者は増加の一途をたどっています.2007年の国民健康・栄養調査によれば,糖尿病とその予備群は合わせて2,210万人と推計され,この10年間で1.6倍にも増加しているのです.糖尿病で問題となるのは,何といっても慢性合併症です.

 糖尿病の細小血管障害の代表である糖尿病網膜症に関しては,網膜症のために身体障害者手帳1級,2級を交付される患者数は年間3,000人ほどで,この10年ほどは増加の傾向は認められません.おそらく,糖尿病診療における内科と眼科との連携の強化,治療技術の向上,「糖尿病は成人の失明原因として重要な疾患である」といった一般市民の知識の向上が,失明に至る患者数の増加を抑止している要因ではないかと考えられています.また,糖尿病腎症による末期腎不全の患者数は増加しつつありますが,透析導入に至る患者数の増加の割合は,少しずつではありますが抑えられつつある傾向にあります.

―政金生人 著―患者視点の新しい透析治療―わかりやすい計画から実際の処方まで

著者: 大平整爾

ページ範囲:P.1895 - P.1895

 現在,透析医学の広い領域で縦横無尽な活動を続けている畏友・政金生人先生が,表記の単行本を上梓した.臨床各科に治療指針を目指すテキストは数多くあり,透析医療もその例外ではない.透析医療分野での代表的なテキストは故太田和夫先生の「人工腎臓の実際」で,1974年の第1版以来2005年までに改訂第5版が出版されている.この名著を含めて他の同趣旨の書籍と本書の違いの一つは,著者が「患者視点の:patient oriented」というところに大きな力を注いでいることである.医療は患者が訴える種々の苦痛や苦悩を解消または緩和しようとする試みであり,患者の利益・恩恵に思いを馳せない医師は居まい.しかし,これまでは多くの場合,医師の立場からのアプローチであり,本書の著者が目論む視座とは同工異曲なのである.著者にこの姿勢をとらせた主因は,患者が生命維持のために血液透析の場合最低で「週3回・1回4時間」の血液浄化という治療を受け続けなければならないという事実にある.間欠的な血液浄化は過剰水分と有毒な溶質の除去を行うことにあるが,前者の除去には通常血圧低下が随伴して患者にあれこれと不快な症状を招来しがちである.この他に,制限の多い食事や短期的・長期的にさまざまな合併症が待ちかまえている事実に目を背けずに,著者は「患者第一」の姿勢を崩さずに「楽で安全な透析」へと突き進むのである.著者の熱い思いが,紙面からこちらにももろに伝わってくる.昨今はモンスター患者などの到来もあって医療者が患者と一般的にやや距離を置く傾向を感じているが,患者自身や家族との感情的・情緒的な繋がりは円滑な治療の継続に欠かせられない要項であり,本書の随所にこれを達成しようとするスタッフ達の努力を感じ取れる.ただ,これに安住してしまうことは得策ではない.患者第一は患者の言いなりになることではなく,そうかといって医師が,治療の選択などで正論を振りかざして患者側を屈服せしめることでもない.

 患者の言い分を出来る限り医療者側の提案に近づける努力をしながら,妥協点を探る方策を本書から学ぶことができる.「知より情」でもなく,「情より知」でもなく,「情と知の二つ」が臨床医学に必須な基盤であることを,著者は至る所で匂わせているように感じる.

―中野 哲,森 博美 監修―実践 漢方ガイド―日常診療に活かすエキス製剤の使い方

著者: 秋葉哲生

ページ範囲:P.1926 - P.1926

 想像するに著者らは大垣市民病院において医療用漢方製剤を用いた臨床経験で一定の成功を収め,その成功の土台を踏まえて,これからの日本の漢方診療のあるべき姿を具体的な日常診療の位相で提言したものが本書であるといえるのではないか.

 本書にあって類書にないものとして,EBMに対する明確な批判の立場を表明していることである.1980年代から向かうところ敵なきがごときエビデンス万能主義に対し,ひたすらひれ伏すだけでは漢方医学の長所が失われるとの主張はまさしく正鵠を得た発言である.日本東洋医学会にあって「漢方医学のEBM 2002年中間報告」,および「2005年最終報告」をしゃにむに取りまとめた評者などは,この文章を発見して思わず快哉を叫んだほどだ.

―岩田 誠・河村 満 編―《脳とソシアル》―ノンバーバルコミュニケーションと脳―自己と他者をつなぐもの

著者: 津本忠治

ページ範囲:P.1981 - P.1981

 のっけから個人的な話であるが,小生,朝起きて真っ先にすることは,以前はテレビのスイッチを入れることだったが,最近はまず電子メールを見ることとなっている.また,世の中では,すぐ隣の部屋の同僚に用件を伝えるのにドアを開けて顔を見ずに電子メールを使う人が多いという.

 ことほどさように高度情報化時代では,人と人とのコミュニケーションは主に言語,特に文字情報によって行われるようになった.しかし,日本語でも「顔色をうかがう」,「顔が広い」,「目顔で知らす」等々多くの言い回しがあるように,表情,アイコンタクト,身ぶり等はコミュニケーションの重要な手段である.その重要性は,大脳皮質の中でも顔や視線に関与する領域の広さからも推測されよう.

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EBICセミナー2011 第2回in Nagoyaのお知らせ

ページ範囲:P.1881 - P.1881

テーマ●臨床的な抗菌薬・感受性検査結果の読み方

あなたは,その感受性(S)を信じられるか?

目的●1.抗菌薬感受性結果から耐性メカニズムを推定し,本当に臨床効果のある薬剤を選択できる./2.検査室での感受性(S)と臨床的な感受性(S)の違いを理解する./3.最新の情報を知り,その背景を理解できる.

内容●1.基礎と臨床の2名の講師が臨床的な抗菌薬感受性検査結果の読み方を解説する./2.2011年1月に発表されたCLSI(Clinical and Laboratory Standards Institute)のガイドライン(M100-S211)の最新情報をわかりやすく解説する.

日時●2012年1月28日(土)14:00~18:00

場所●中部ろうさい病院中央診療棟2F講堂(名古屋市港区)

「ERアップデートin東京ベイ2012」開催のご案内

ページ範囲:P.1888 - P.1888

 「明日から使える!」を合言葉に,最強の講師陣による魅力がいっぱいの講義&ワークショップの数々が繰り広げられ,毎回受講者の先生方から非常にご好評をいただいている「ERアップデート」.2012年の冬も東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルを舞台に,数々の講義や手技の実践を通して「日常の研修では学ぶことのできない」知識と技術がぎっしりつまった2日間を予定しております.全国から集結した熱い志をもつ研修医の先生方と一緒に語り合い,共に磨き合って,勉強と遊びに充実した時間を過してみませんか? 是非,ご参加ください!!

日時●2012年2月4日(土)~5日(日)

会場●サンルート プラザ東京

第7回日本統合失調症学会開催のご案内

ページ範囲:P.1941 - P.1941

テーマ●統合失調症患者・家族のニーズを適える研究成果を目指して

日時●2012年3月16日(金)~17日(土)

会場●愛知県産業労働センター(ウインクあいち・名古屋市中村区)

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バックナンバーのご案内

ページ範囲:P.2038 - P.2039

購読申し込み書

ページ範囲:P.2040 - P.2040

次号予告

ページ範囲:P.2041 - P.2041

編集室より

著者:

ページ範囲:P.2042 - P.2042

●本特集で取り上げたメンズヘルスの大きな柱であるerectile dysfunction(ED)は,男性としてのsexualな危機感という側面のみならず,致死的な動脈硬化性疾患の予測因子として注目を集めていることを知り,改めて“A man is as old as his arteries”(人は血管とともに老いる)と喝破したSir William Oslerの偉大さに思いを馳せます。

●座談会では,genderの側面から男性は不健康な生活を送りがちであると語られました。男性が健康を顧みず働き続け,生活習慣を改善できず,病死や自殺に追い込まれてしまうような社会は,女性にとっても幸せな社会とはいえません。

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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