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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻12号

2011年11月発行

文献概要

今月の主題 内科診療に役立つメンズヘルス メンズヘルスの視点で診る生活習慣病

男性型脱毛症(AGA)をどう診るか

著者: 星野俊弥1 小林一広1

所属機関: 1城西クリニック

ページ範囲:P.1917 - P.1920

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ポイント

★男性型脱毛症(androgenetic alopecia:AGA)は,思春期以降に始まり,男性ホルモン受容体を有する前頭部,頭頂部の毛髪を中心に毛髪の細毛化,脱毛が徐々に進行する脱毛症である.

★AGAの主な病態は,男性ホルモンの影響によりヘアサイクルの成長期が短縮し,硬毛の軟毛化が進行することである.

★AGAの治療には,ミノキシジルの外用とフィナステリドの内服が有効である.

★AGAは,その疾患概念自体にまだまだ未知な部分が多く,診療には皮膚科的な側面から精神科的な側面まで,多面的なアプローチを要する.

参考文献

1)坪井良治・他:男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版).日皮会雑誌120:977-986,2010
2)小山太郎,小林一広:男性型脱毛症.綜合臨59:1619-1622,2010
3)Hillmer AM,et al:Suscepitibility variants for male-pattern baldness on chromosome 20p11.Nat Genet 40:1279-1281,2008
4)板見 智:日本人成人男性における毛髪(男性型脱毛症)に関する意識調査.日本醫事新報No.4209:27-29,2004
5)小林一広・他:薄毛・抜け毛を治す,講談社,2006
6)坪井良治:男性型脱毛症の現状と今後の展望.Folia Pharmacol Jpn 133:78-81,2009
7)小林一広:男性型脱毛症(AGA)の治療.治療91:2264-2269,2009
8)板見 智:男性型脱毛症の病態と治療.日皮会誌119:2966-2968,2009
9)川島 眞・他:男性型脱毛症(AGA)に対するフィナステリドの長期投与(3年間)試験成績―多施設共同オープン試験.臨皮60:521-530,2006
10)Kawashima M,et al:Finasteride in the treatment of Japanese men with male pattern hair loss.Eur J Dermatol 14:247-254,2004
11)D'Amico AV,Roehrborn CG:Effect of 1 mg/day finasteride on concentrations of serum prostate specific antigen in men with androgenic alopecia;A randomised controlled trial.Lancet Oncol 8:21-25,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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