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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻12号

2011年11月発行

文献概要

今月の主題 内科診療に役立つメンズヘルス テストステロン減少によるLOH症候群とED治療

テストステロン減少が生活習慣病のリスクを高める

著者: 福井道明1 岡田博史1 中村直登1

所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌・代謝内科学

ページ範囲:P.1933 - P.1937

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ポイント

★テストステロンの低下はインスリン抵抗性を増強し,糖尿病,脂質異常症,高血圧などの生活習慣病の発症を促進する.

★テストステロンの低下は生活習慣病の発症を促進するだけでなく,動脈硬化を進展させ,心血管イベント発症のリスクとなる.

★テストステロン値が低い生活習慣病の患者においては,肥満や高血糖などテストステロンを低下させる因子を改善することが重要で,必要に応じてホルモン補充療法も行う.

参考文献

1)Heufelder AE, et al:Fifty-two-week treatment with diet and exercise plus transdermal testosterone reverses the metabolic syndrome and improved glycemic control in men with newly diagnosed type 2 diabetes and subnormal plasma testosterone. J Androl 30:726-733, 2009
2)Corona G, et al:Testosterone and metabolic syndrome;A meta-analysis study. J Sex Med 8:272-283, 2011
3)Fukui M, et al:Low serum testosterone concentration in middle-aged men with type 2 diabetes. Endocr J 54:871-877, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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