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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻12号

2011年11月発行

文献概要

今月の主題 内科診療に役立つメンズヘルス 前立腺と排尿障害

高齢男性の排尿障害をどう診るか

著者: 後藤百万1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科学

ページ範囲:P.1965 - P.1969

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ポイント

★高齢男性の排尿障害には,下部尿路機能障害以外のさまざまな要因が関与することが多く,多因子的である.

★心疾患,腎疾患,神経疾患,睡眠時無呼吸症候群,睡眠障害,認知症,ADL障害などが下部尿路症状を修飾する.

★排尿症状・蓄尿症状・排尿後症状のカテゴリー別に,医師がさまざまな症状の有無,頻度,程度などについて聴取することが重要である.

★プライマリケア医による一次治療の効果が不良な時には,泌尿器科専門医による病態に基づく治療が必要となる.

★薬物治療以外に,生活指導が重要である.

参考文献

1)吉田正貴・他:膀胱の加齢変化と夜間頻尿.Urol View 3:23-27, 2005
2)後藤百万:下部尿路機能に作用する薬剤,新図説泌尿器科学講座第6巻,pp 210-214,メジカルビュー社,2000
3)菅谷公男・他:夜間多尿と夜間頻尿.Urol View 3:28-31, 2005
4)Diokno AC, et al:Urinary flowrates and voiding pressure in elderly men living in a community. J Urol 151:1550-1553, 1994
5)後藤百万・他:老人施設における高齢者排尿管理に関する実態と今後の戦略:アンケートおよび訪問聴き取り調査.日神因膀会誌12:207-222, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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