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書評
―岩田 誠・河村 満 編―《脳とソシアル》―ノンバーバルコミュニケーションと脳―自己と他者をつなぐもの
著者: 津本忠治1
所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター
ページ範囲:P.1981 - P.1981
文献購入ページに移動 のっけから個人的な話であるが,小生,朝起きて真っ先にすることは,以前はテレビのスイッチを入れることだったが,最近はまず電子メールを見ることとなっている.また,世の中では,すぐ隣の部屋の同僚に用件を伝えるのにドアを開けて顔を見ずに電子メールを使う人が多いという.
ことほどさように高度情報化時代では,人と人とのコミュニケーションは主に言語,特に文字情報によって行われるようになった.しかし,日本語でも「顔色をうかがう」,「顔が広い」,「目顔で知らす」等々多くの言い回しがあるように,表情,アイコンタクト,身ぶり等はコミュニケーションの重要な手段である.その重要性は,大脳皮質の中でも顔や視線に関与する領域の広さからも推測されよう.
ことほどさように高度情報化時代では,人と人とのコミュニケーションは主に言語,特に文字情報によって行われるようになった.しかし,日本語でも「顔色をうかがう」,「顔が広い」,「目顔で知らす」等々多くの言い回しがあるように,表情,アイコンタクト,身ぶり等はコミュニケーションの重要な手段である.その重要性は,大脳皮質の中でも顔や視線に関与する領域の広さからも推測されよう.
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