medicina48巻13号

2011年12月発行

今月の主題 “がん診療”を内科医が担う時代

内科医が知りたいがんの知識 【抗がん剤と副作用対策】

分子標的薬の副作用対策

著者： 峯岸裕司¹ 弦間昭彦¹

所属機関： ¹日本医科大学内科学講座呼吸器・感染・腫瘍部門

ページ範囲：P.2122 - P.2126

文献概要

ポイント

★分子標的薬では標的分子のシグナル経路に依存した臓器・組織において特異的な副作用が発現する．

★各障害臓器の専門医と緊密な連携をとれる体制の構築が必要である．

★低頻度ではあるものの致死的な副作用も存在する．

参考文献

1）Kudoh S, et al：Interstitial lung disease in Japanese patients with lung cancer；A cohort and nested case-control study. Am J Respir Crit Care Med 177：1348-1357, 2008

2）Seidman A, et al：Cardiac dysfunction in the trastuzumab clinical trials experience. J Clin Oncol 20：1215-1221, 2002

3）弦間昭彦：分子標的治療薬の副作用マネジメント，南江堂，2011