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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻13号

2011年12月発行

文献概要

今月の主題 “がん診療”を内科医が担う時代 がんの社会学

がん民間療法との付き合い方

著者: 大野智1

所属機関: 1早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構

ページ範囲:P.2164 - P.2168

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ポイント

★がん患者の約45%が,健康食品・サプリメントなどの民間療法を利用している.

★科学的に検証された民間療法は非常に少ないものの,現在,世界各国でヒト臨床試験が進行中であり,一部有効性が証明された施術・療法もある.

★民間療法による有害事象や他の薬剤との相互作用に関する報告があり,医療者は情報収集に努める必要がある.

★医師と患者との間において,民間療法の利用に関するコミュニケーションが十分にとられていないため,トラブルなどが見過ごされている可能性がある.

参考文献

1)Hyodo I, et al:Nationwide survey on complementary and alternative medicine in cancer patients in Japan. J Clin Oncol 23:2645-2654, 2005
2)厚生労働省がん研究助成金がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究班(編):がんの補完代替医療ガイドブック(第2版),2010(http://www.shikoku-cc.go.jp/kranke/cam/dl/index.htmlより無料でダウンロード可能)
3)Deng GE, et al:Evidence-based clinical practice guidelines for integrative oncology;Complementary therapies and botanicals. J Soc Integr Oncol 7:85-120, 2009
4)Haynes RB, et al:Clinical expertise in the era of evidence-based medicine and patient choice. ACP J Club 136:A11-14, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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