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今月の主題 関節リウマチを疑ったら―診断・治療のUpdateと鑑別すべき膠原病 関節リウマチ診療Update
Treat to Target(T2T)―日常診療での臨床的寛解をめざした活動性モニタリング
著者: 岸本暢将1
所属機関: 1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人,小児)
ページ範囲:P.180 - P.183
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★日常診療においてRAの治療目標は,ほとんど治ったような状態である“臨床的寛解”である.
★臨床的寛解を達成するために,抗リウマチ薬開始前と開始後は最低3~6カ月おきに疾患活動性を用いて評価し治療調節を行う.
★臨床的寛解基準が2010年米国リウマチ学会で発表され,実臨床ではCDAI≦2.8と決められた.
★tightに治療調節を行いRAの疾患活動性をコントロールすることにより,すべての薬剤の中止=“治癒?”が可能な時代になっている.
★日常診療においてRAの治療目標は,ほとんど治ったような状態である“臨床的寛解”である.
★臨床的寛解を達成するために,抗リウマチ薬開始前と開始後は最低3~6カ月おきに疾患活動性を用いて評価し治療調節を行う.
★臨床的寛解基準が2010年米国リウマチ学会で発表され,実臨床ではCDAI≦2.8と決められた.
★tightに治療調節を行いRAの疾患活動性をコントロールすることにより,すべての薬剤の中止=“治癒?”が可能な時代になっている.
参考文献
1)van der Heijde DM, et al:Judging disease activity in clinical practice in rheumatoid arthritis:first step in the development of a disease activity score. Ann Rheum Dis 49:916-920, 1990
2)Grigor C, et al:Effect of a treatment strategy of tight control for rheumatoid arthritis(the TICORA study);A single-blind randomized controlled trial. Lancet 364:263-269, 2004
3)Klarenbeek NB, et al:The outcomes of six years DAS steered treatment in four dynamic treatment strategies in patients with recent onset rheumatoid arthritis. EULAR 2010, THU0179
4)Smolen JS, et al:Treating rheumatoid arthritis to target;Recommendations of an international task force. Ann Rheum Dis 69:631-637, 2010
5)Pinals RS, et al:Preliminary criteria for clinical remission in rheumatoid arthritis. Arthritis Rheum 24:1308-1315, 1981
6)Felson DT, et al:ACR/EULAR Definition of remission. Arthritis Rheum/Ann Rheum Dis(in press)
7)岸本暢将(編):一目でわかる,関節痛・不明熱の鑑別,治療,専門科へのコンサルト.すぐに使えるリウマチ・膠原病診療マニュアル,羊土社,2009
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