文献詳細
今月の主題 関節リウマチを疑ったら―診断・治療のUpdateと鑑別すべき膠原病
関節リウマチと鑑別が必要な疾患とその特徴 【若年~中年で多い疾患】
文献概要
ポイント
★全身性エリテマトーデス(SLE)でも,関節リウマチと臨床的には鑑別の難しい小関節の多関節炎が認められる.
★SLEの関節炎は朝のこわばりが短い傾向にあり,移動性関節炎のことがある.骨びらんは通常起こさない.
★皮疹,血球減少,蛋白尿,血沈がCRPに比して顕著に上昇していることなどが,SLEの診断のきっかけになることがある.
★抗核抗体が陰性であればSLEの診断はほぼ否定的である.
★関節炎患者で抗核抗体が陽性であれば,特異抗体の検査を考慮する.
★パルボウイルスB19の感染によりSLEと同様の症状を示すことがある.
★全身性エリテマトーデス(SLE)でも,関節リウマチと臨床的には鑑別の難しい小関節の多関節炎が認められる.
★SLEの関節炎は朝のこわばりが短い傾向にあり,移動性関節炎のことがある.骨びらんは通常起こさない.
★皮疹,血球減少,蛋白尿,血沈がCRPに比して顕著に上昇していることなどが,SLEの診断のきっかけになることがある.
★抗核抗体が陰性であればSLEの診断はほぼ否定的である.
★関節炎患者で抗核抗体が陽性であれば,特異抗体の検査を考慮する.
★パルボウイルスB19の感染によりSLEと同様の症状を示すことがある.
参考文献
1)岡田正人:全身性エリテマトーデス.medicina 45:104-107, 2008
2)Mies Richie A, Francis ML:Diagnostic approach to polyarticular joint pain. Am Fam Physician 68:1151-1160, 2003
3)Bertsias G, et al:EULAR recommendations for the management ofsystemic lupus erythematosus;Report of a Task Force of the EULAR Standing Committee forInternational Clinical Studies Including Therapeutics. Ann Rheum Dis 67:195-205, 2008
Sève P, et al:Lupus-like presentation of parvovirus B19 infection. Semin Arthritis Rheum 34:642-648, 2005
掲載誌情報