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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻2号

2011年02月発行

文献概要

今月の主題 関節リウマチを疑ったら―診断・治療のUpdateと鑑別すべき膠原病 関節リウマチと鑑別が必要な疾患とその特徴 【若年~中年で多い疾患】

全身性エリテマトーデス(SLE)

著者: 野村篤史1 岡田正人1

所属機関: 1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人・小児)

ページ範囲:P.195 - P.198

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ポイント

★全身性エリテマトーデス(SLE)でも,関節リウマチと臨床的には鑑別の難しい小関節の多関節炎が認められる.

★SLEの関節炎は朝のこわばりが短い傾向にあり,移動性関節炎のことがある.骨びらんは通常起こさない.

★皮疹,血球減少,蛋白尿,血沈がCRPに比して顕著に上昇していることなどが,SLEの診断のきっかけになることがある.

★抗核抗体が陰性であればSLEの診断はほぼ否定的である.

★関節炎患者で抗核抗体が陽性であれば,特異抗体の検査を考慮する.

★パルボウイルスB19の感染によりSLEと同様の症状を示すことがある.

参考文献

1)岡田正人:全身性エリテマトーデス.medicina 45:104-107, 2008
2)Mies Richie A, Francis ML:Diagnostic approach to polyarticular joint pain. Am Fam Physician 68:1151-1160, 2003
3)Bertsias G, et al:EULAR recommendations for the management ofsystemic lupus erythematosus;Report of a Task Force of the EULAR Standing Committee forInternational Clinical Studies Including Therapeutics. Ann Rheum Dis 67:195-205, 2008
Sève P, et al:Lupus-like presentation of parvovirus B19 infection. Semin Arthritis Rheum 34:642-648, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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