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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻3号

2011年03月発行

文献概要

今月の主題 臨床栄養Update 2011 各疾患の病態別栄養評価と栄養療法 【その他の疾患】

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

著者: 植木純1 熱田了2 十合晋作2

所属機関: 1順天堂大学医療看護学部専門基礎内科学 2順天堂大学医学部呼吸器内科

ページ範囲:P.432 - P.435

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ポイント

★慢性閉塞性肺疾患(COPD)の体重減少は呼吸機能障害とは独立した予後因子である.

★体重減少には摂取エネルギーの低下と代謝亢進によるエネルギーインバランスが関与する.

★食事中に息切れを訴える場合は食事に関するADL(日常生活動作)トレーニングの適応である.

★高エネルギー,高蛋白食の指導を基本とする.

★%理想体重(IBW)<80%の場合や進行性の体重減少がある場合は栄養補給療法を考慮する.

参考文献

1)吉川雅則,他:慢性閉塞性肺疾患(COPD)の栄養状態および併存症の実態調査.厚生労働省呼吸不全に関する調査研究班平成20年度報告書,pp 247-251, 2009
2)日本呼吸ケア・リハビリテーション学会,日本呼吸器学会,日本リハビリテーション医学会,日本理学療法士協会(編):呼吸リハビリテーションマニュアル―患者教育の考え方と実践,照林社,2007
3)日本呼吸器学会COPDガイドライン第3版作成委員会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン,第3版,メディカルレビュー社,2009
4)植木 純:呼吸リハビリテーションと栄養指導.植木 純,千住秀明(編):チームのための実践呼吸リハビリテーション,pp 187-192,中山書店,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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