icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina48巻3号

2011年03月発行

今月の主題 臨床栄養Update 2011

症候と栄養療法

下痢・便秘

著者: 福田修久1 福田能啓2

所属機関: 1兵庫医科大学ささやま医療センター内科 2兵庫医科大学地域総合医療学

ページ範囲:P.456 - P.461

文献概要

ポイント

★「下痢」や「便秘」はしばしば遭遇する症状であり,一過性であることも少なくないが,重大な疾患が隠れていることがあるので病歴を注意深く聴取する.

★急性下痢の多くは細菌感染性下痢やウイルス感染性下痢である.ノロウイルスは感染性が強いので感染拡大に注意する.サプリメントや服用薬剤によっても下痢が起こりうることを忘れてはならない.

★高齢者の宿便は下痢症状や便秘症状を呈することがある.投薬する前に,直腸診で便塊を除去しておく必要がある.

★慢性下痢では栄養障害を伴うことがある.消化・吸収機序を考慮しながら鑑別診断を行う.

参考文献

1)Fauci AS, et al:Harison's Principals of Internal Medicine, 17th ed, McGraw-Hill Professional, 2008
2)Goroll AM, Mulley AG:Primary Care Medicine, 6th ed, Lippincott Williams & Wilkins, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら