文献詳細
今月の主題 臨床栄養Update 2011
症候と栄養療法
文献概要
ポイント
★最も遭遇する頻度の高い貧血は鉄欠乏性貧血であるが,鉄欠乏のない患者への鉄補充は有害無益である.
★ビタミンB12 欠乏性貧血の場合,吸収障害の場合がほとんどであり,治療介入(定期的な非経口補充)が必要なことが多い.
★葉酸欠乏は本邦では稀であり,明らかな原因のない場合には薬剤服用の確認が大切である.
★長期経口摂取不良状態では,亜鉛や銅の欠乏による貧血が生じる場合がある.
★栄養障害以外にも貧血を生じる原因は多岐にわたるため,適切に血液内科へコンサルトすることも大切である.
★最も遭遇する頻度の高い貧血は鉄欠乏性貧血であるが,鉄欠乏のない患者への鉄補充は有害無益である.
★ビタミンB12 欠乏性貧血の場合,吸収障害の場合がほとんどであり,治療介入(定期的な非経口補充)が必要なことが多い.
★葉酸欠乏は本邦では稀であり,明らかな原因のない場合には薬剤服用の確認が大切である.
★長期経口摂取不良状態では,亜鉛や銅の欠乏による貧血が生じる場合がある.
★栄養障害以外にも貧血を生じる原因は多岐にわたるため,適切に血液内科へコンサルトすることも大切である.
参考文献
1)厚生労働省:平成17年国民健康・栄養調査報告,2007(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou07/01.html)
2)厚生労働省:平成18年国民健康・栄養調査報告,2009(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou08/01.html)
3)Maeda M, Yamamoto M, Yamauchi K:Prevalence of anemia in Japanese adolescents;30 years' experience in screening for anemia. Int J Hematol 69:75-80, 1999
4)Yokoi K:Numerical methods for estimating iron requirements from population data. Biol Trace Elem Res 95:155-172, 2003
掲載誌情報