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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻4号

2011年04月発行

文献概要

今月の主題 緊急画像トラブルシューティング―内科医のためのPearlとPitfall 循環器疾患を疑ったら

肺塞栓症:どんな時に疑う?どんな胸部CT所見なの?

著者: 石倉健1

所属機関: 1三重大学医学部附属病院救命救急センター

ページ範囲:P.562 - P.565

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ポイント

★常に肺塞栓症を鑑別診断として考えること!

★心エコーで右心負荷を認めた時は造影CT施行を積極的に考える.

★造影剤投与から20~30秒前後で,3mm以下の薄いスライスで,可能であれば横隔膜から肺尖部の方向に撮影していく.

★造影剤投与から180秒前後で,腹部~膝窩までの静脈相での撮影を行うと,肺血栓塞栓症の危険因子である静脈血栓症を見つけることができる.

★致死的になりうる下肢の浮遊血栓は,下肢の浮腫をきたさないので注意する.

参考文献

1)肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン2008年合同研究班
2)Stein PD, et al:Multidetector computed tomography fpr acute pulmonary embolism. N Engl J Med 354:2317-2327, 2006
3)山田典一:肺血栓塞栓症の診断と治療 血栓止血の臨床―研修医のためにII―日本血栓止血学会誌19:29-34, 2008
4)太田覚史,山田典一,伊藤正明:肺血栓塞栓症のバイオマーカーでの早期診断.Heart View 13:33-37, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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