icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina48巻4号

2011年04月発行

文献概要

今月の主題 緊急画像トラブルシューティング―内科医のためのPearlとPitfall 神経疾患を疑ったら

Stroke:頭部CTでearly CT signは何?―早期のrt-PA使用のために

著者: 鈴木淳一郎1 西川佳友2 伊藤泰広1

所属機関: 1トヨタ記念病院神経内科 2トヨタ記念病院救急科

ページ範囲:P.566 - P.569

文献購入ページに移動
ポイント

★CTの利点は検査時間が短いことだが,early CT signの評価には習熟が必要である.

★early CT signは,脳実質の所見と脳血管の所見があるがrt-PA使用には前者が重要である.

★rt-PA静注療法でearly CT signの許容範囲はMCA(中大脳動脈)領域の1/3以下,ASPECTSで8点以上である.

★MRIは情報量が多く,rt-PA静注療法に際してMRIを追加することが多くなっている.

参考文献

1)Marler JR, et al:Early stroke treatment associated with better outcome:The NINDS rt-PA stroke study. Neurology 55:1649-1655, 2000
2)Pexman JH, et al:Use of the Alberta Stroke Program Early CT score(ASPECTS)for assessing CT scans in patuients with acute stroke. AJNR 22:1534-1542, 2001
3)日本脳卒中学会医療向上・社会保険委員会ほか.rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法適正治療指針.2005 10月
4)Hacke W, et al:Intravenous thrombolysis with recombinant tissue plasminogen activator for acute hemispheric stroke. The European Cooperative Acute Stroke Study(ECASS). JAMA 274:1017-1025, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら