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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻4号

2011年04月発行

文献概要

今月の主題 緊急画像トラブルシューティング―内科医のためのPearlとPitfall 腹部疾患を疑ったら

急性膵炎:どんなCT所見が危険なの?

著者: 真弓俊彦1 蒲田敏文2

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学 2金沢大学医学部放射線科

ページ範囲:P.601 - P.604

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ポイント

★急性膵炎では,膵炎の診断,成因診断,重症度判定を行う.

★重症度判定は予後因子スコアのみでも可能で,対応可能な施設への搬送を考慮する.

★重症膵炎を扱う施設では,診断時と発症48時間以降に造影CT gradeを判定する.

★造影CT grade,予後因子スコアともに重症と判定された症例の死亡率は30%である.

★膵脂肪壊死を伴った症例の予後は不良である.

参考文献

1)急性膵炎診療ガイドライン2010改訂出版委員会編:急性膵炎診療ガイドライン2010.金原出版,2007
2)日本腹部救急医学会ホームページ上の急性膵炎の診療ガイドライン2010[第3版].(http://plaza.umin.ac.jp/~jaem/2f_guidline.htm)
3)武田和憲,他:急性膵炎重症度判定基準最終改訂案の検証.厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業難治性膵疾患に関する調査研究平成19年度 総括・分担研究報告書.29-33, 2008
4)Martin DR, et al:High signal peripancreatic fat on fat-suppressed spoiled gradient echo imaging in acute pancreatitis:Preliminary evaluation of the prognostic significance. J Magn Reson Imaging 18:49-58, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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