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連載 The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則・20
65歳男性 主訴 右上肢脱力感
著者: 長谷川耕平12 岩田充永3
所属機関: 1ハーバード救急部 マサチューセッツジェネラル病院 2ブリガム&ウィメンズ病院 3名古屋掖済会病院救命救急センター
ページ範囲:P.696 - P.702
文献購入ページに移動糖尿病の既往をもつ65歳,右利きの男性が突然発症の右上肢脱力のため救急外来に搬送となりました.来院1時間前,昼食中に右手でコップを保持できなくなり落としてしまったとのこと.頭痛と嘔気もあったそうです.その後,20分ほどで徐々に右上肢脱力は改善,来院時には正常に戻ったようです.そのほか,頭部外傷,複視,失語,構語障害,下肢脱力,しびれ感などはなかったとのこと.
既往歴は高血圧と糖尿病のみ.服薬はメトフォルミンとアテノロールのみで,喫煙歴は1箱/日×40年とのことでした.
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