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今月の主題 脂質異常症―動脈硬化症を予防するためのStrategy 動脈硬化症と脂質異常症の理解のために 【動脈硬化症発症に及ぼす各危険因子の影響】
高血圧症が果たす役割
著者: 木庭新治1
所属機関: 1昭和大学医学部内科学講座・循環器内科学部門
ページ範囲:P.730 - P.733
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★高血圧と動脈硬化は相互に関連し,動脈硬化性心血管疾患の発症・死亡リスクを高める.
★高血圧は血管壁に機械的ストレスや酸化ストレスをもたらし動脈硬化を進行させる.
★高血圧では血管内皮機能障害により一酸化窒素が減少し,活性酸素種が産生される.
★血圧の上昇とともに血管リモデリングが進行し,動脈硬化プラークが形成される.
★降圧療法は動脈硬化プラークの安定化に重要である.
★高血圧と動脈硬化は相互に関連し,動脈硬化性心血管疾患の発症・死亡リスクを高める.
★高血圧は血管壁に機械的ストレスや酸化ストレスをもたらし動脈硬化を進行させる.
★高血圧では血管内皮機能障害により一酸化窒素が減少し,活性酸素種が産生される.
★血圧の上昇とともに血管リモデリングが進行し,動脈硬化プラークが形成される.
★降圧療法は動脈硬化プラークの安定化に重要である.
参考文献
1)大蔵隆文,他:本態性高血圧の成因.日内会誌 96:4-8, 2007
2)Perticone F, et al:Relationship between left ventricular mass and endothelium-dependent vasodilation in never-treated hypertensive patients. Circulation 99:1991-1996, 1999
3)Kendrick J, et al:Higher systolic blood pressure is associated with progression of carotid intima-media thickness in patients with chronic kidney disease. Kid Intern 77:794-800, 2010
4)Ikeda A, et al:Blood pressure and the risk of stroke, cardiovascular disease, and all-cause mortality among Japanese:The JPHC study. Am J Hypertens 22:273-280, 2009
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