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今月の主題 脂質異常症―動脈硬化症を予防するためのStrategy 動脈硬化症と脂質異常症の理解のために 【動脈硬化症発症に及ぼす各危険因子の影響】
喫煙が果たす役割
著者: 山下静也1
所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学
ページ範囲:P.740 - P.745
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★喫煙は癌,肺疾患,消化器疾患などと強く関連するだけではなく,冠動脈疾患・脳血管疾患,閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性疾患の独立した強い危険因子でもある.
★タバコ煙中の生理活性物質による血管運動機能異常,炎症,血清リポ蛋白異常,遺伝素因,血栓易形成性などが想定されている.
★酸化ストレスの亢進,特にLDLの酸化は喫煙による動脈硬化発症・進展の中心的な役割を果たしている.
★喫煙は癌,肺疾患,消化器疾患などと強く関連するだけではなく,冠動脈疾患・脳血管疾患,閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性疾患の独立した強い危険因子でもある.
★タバコ煙中の生理活性物質による血管運動機能異常,炎症,血清リポ蛋白異常,遺伝素因,血栓易形成性などが想定されている.
★酸化ストレスの亢進,特にLDLの酸化は喫煙による動脈硬化発症・進展の中心的な役割を果たしている.
参考文献
1)Yokode M, et al:Cholesteryl ester accumulation in macrophages incubated with low density lipoprotein pretreated with cigarette smoke extract. Proc Natl Acad Sci USA 85:2344-2348, 1988
2)Ambrose JA, et al:The pathophysiology of cigarette smoking and cardiovascular disease;An update. J Am Coll Cardiol 43:1731-1737, 2004
3)Erhardt L:Cigarette smoking;an undertreated risk factor for cardiovascular disease. Atherosclerosis 205:23-32, 2009
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