icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina48巻5号

2011年05月発行

文献概要

連載 研修おたく海を渡る・65

病院広報の力―臨床試験キャンペーン

著者: 白井敬祐

所属機関:

ページ範囲:P.877 - P.877

文献購入ページに移動
 どれだけ多くの患者が臨床試験に参加するかは,がんセンターであるための重要な基準の一つでもあります.12%というのが,僕のいるがんセンターの2010年度の実績です.日本に比べると,アメリカでは臨床試験の認知度は高いですが,それでも,過去に人体実験まがいの臨床試験(Tuskegee syphilis experimentなど)が行われたこともあり,拒否感を示す人も少なくありません.

 がん治療領域においては,臨床試験は,標準治療あるいは,現在使用可能な抗がん剤での治療の効果がなかった時に用いることができる「最後の望み」と捉えられたり,あるいは最初から考慮に入れるべき選択肢の一つと考えられることもあります.そのため,より多くの臨床試験をそろえることは,大学病院付属のがんセンターのみならず,開業医グループでも重要なセールスポイントとなるのです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?