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今月の主題 睡眠呼吸障害の克服―内科医が知っておきたい病態・症状・関連疾患
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著者: 陳和夫1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学講座
ページ範囲:P.923 - P.923
文献購入ページに移動また近年,睡眠呼吸障害の疾患分類・診断にも変化があり,新しい治療機器も登場しています.閉塞性睡眠時無呼吸治療の基本となる持続気道陽圧(CPAP)の社会保険下の使用台数はすでに約17万台を超え,毎年15,000~20,000人の患者増加をみています.したがって,日常診療で遭遇する頻度が高く,Harrison内科学(第17版,2008年)に示されているように重要な病態になりつつあります.睡眠時無呼吸重症例の脳心血管障害合併による予後の悪化が明らかになるにつれ,CPAP治療などの普及,予防策としての小児からの治療,成人重症例への進展予防も重要と考えられます.睡眠時無呼吸による日中の過度の眠気は交通事故の発生,社会生活を送るにも支障をきたすことがあります.また,睡眠時無呼吸の結果として起こる低酸素血症には持続的な低酸素と間欠的な低酸素の2つの要素があり,それぞれの病態生理が解明されつつあります.
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