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雑誌目次

雑誌文献

medicina48巻7号

2011年07月発行

雑誌目次

今月の主題 内科疾患の予防戦略

著者: 福原俊一

ページ範囲:P.1133 - P.1133

 時代は今,疑いなく予防である.「疾患の正確な診断と治療による疾病の克服」という従来のモデルから,「疾病の発生予防,疾病の進展予防,疾病との共存によるQOLの維持・改善」のモデルに移行しつつある.

 このような時代にあって,内科医は,患者あるいは住民と最初にコンタクトし,かつ最後まで責任をもって見届ける存在であることから,予防医療における役割はきわめて大きい.実際の調査データからも,市中病院の内科医が対応する患者のプロブレムの第1位は,「検診結果の異常」であることがわかっている.特に,現在の日本において,国家レベルで主要な疾病負担となっている糖尿病,心脳血管疾患,悪性腫瘍,腎疾患,精神疾患は,予防医療の主要な標的であり,これらのほとんどは内科医が対応しているプロブレムである.そのため,内科医が予防医療の中核を担うことに疑いの余地はない.

理解のための26題

ページ範囲:P.1268 - P.1272

Introduction

内科医にとっての予防とは

著者: 竹島太郎 ,   福原俊一

ページ範囲:P.1134 - P.1138

ポイント

★内科診療において予防は主要な部分を占めており,内科医は1次~3次予防のすべてに関わる.

★検査の選択,結果の解釈,治療の決定を適切に行うために,検査前確率を常に考えることが重要である.

★予防における目標は,早期診断ではなく患者のアウトカムを最善にすることである.

感染症の予防戦略

感染性心内膜炎予防

著者: 松永直久

ページ範囲:P.1140 - P.1144

ポイント

★感染性心内膜炎の予防対象となる集団については,2つの軸で考える.

★1つ目の軸は,感染性心内膜炎に関する患者側のリスクである.

★2つ目の軸は,菌血症を引き起こす侵襲的な手技である.

★抗菌薬での予防より,日常の口腔内衛生の重要性が強調される傾向が出てきている.

★今後,わが国のガイドラインの動向を注意して見守る必要がある.

潜在性結核の発症と予防

著者: 皿谷健

ページ範囲:P.1146 - P.1150

ポイント

★潜在性結核(LTBI)の診断を適切に行い,結核再燃のリスク要因をもった患者を見分けることは重要である.

★生物学的製剤は結核の再燃リスクとなるが(オッズ比4.68倍),INHによる予防内服をいつからどれくらいの期間続けるか,について日本でのエビデンスは存在しない.

★ステロイドの使用,腎不全は結核罹患のリスクとなりうる.

カテーテル関連血流感染症の予防

著者: 塩塚美歌 ,   本郷偉元

ページ範囲:P.1152 - P.1154

ポイント

★カテーテル挿入や管理に携わる医療従事者へ定期的に教育やトレーニングを行うことが必要である.

★中心静脈カテーテル挿入時にはマキシマルバリアプリコーションを必ず実施する.

★皮膚消毒には0.5%を超える濃度のクロルヘキシジン配合アルコール製剤が推奨される.

★中心静脈カテーテルはルーチンに入れ替えない.

海外渡航にあたっての感染予防

著者: 竹下望

ページ範囲:P.1156 - P.1159

ポイント

★渡航先と渡航内容により,推奨される感染予防の内容や優先順位が異なる.

★渡航内容から想定されるリスクを聴取し,生活指導を行う.

★ワクチンは小児期に遡って接種内容を聴取し,必要なものを追加する.

★マラリア予防内服は,渡航先と対象者の基礎疾患,渡航先での活動内容によって選択する.

★渡航先および帰国後に症状が出現した際の対応についても説明を追加しておくと,早期診断,早期治療につながる.

消化器疾患の予防戦略

H. pylori除菌による胃癌の予防

著者: 鈴木秀和 ,   岡田佐和子 ,   日比紀文

ページ範囲:P.1160 - P.1162

H. pylori感染と胃癌との関連は明らかであり,除菌療法は胃癌発症予防に有効である.

★新たな胃癌検診法として,PG法とH. pylori検査の組み合わせによるABC検診が試みられている.

H. pylori除菌後も定期的な内視鏡検査での経過観察が必要である.

スクリーニングコロノスコピーによる大腸癌予防効果

著者: 光島徹 ,   山地裕

ページ範囲:P.1164 - P.1167

ポイント

★無症状,average riskの一般健常人が大腸癌予防の対象となる.

★予防のための介入として,全大腸内視鏡があり,直腸から盲腸まで全大腸を観察する.

★予防したいアウトカムと期待できる効果として,大腸癌死亡および罹患の減少・抑制が挙げられる.

潰瘍性大腸炎における大腸癌予防

著者: 端山軍 ,   松田圭二 ,   渡邉聡明

ページ範囲:P.1168 - P.1171

ポイント

★潰瘍性大腸炎(UC)は大腸癌のハイリスクであり,罹病期間・罹患範囲がリスクファクターである.

★大腸癌の抑制には5-ASA製剤による寛解維持が重要である.

★サーベイランス法にはstep biopsyと狙撃生検があり,発症から8~10年経過後に行うのがよい.

★生検でhigh grade dysplasiaが検出されれば外科手術適応となる.

抗ウイルス薬による肝細胞癌の予防

著者: 柴田実

ページ範囲:P.1172 - P.1175

ポイント

★B型およびC型肝炎ウイルスは肝細胞癌の高リスク因子である.

★自然経過で肝炎ウイルスの増殖が停止したB型肝炎は肝発癌が減少する.

★B型肝硬変はラミブジン治療で肝発癌が減少する.

★C型肝硬変はインターフェロン治療で肝発癌が減少する.

★エビデンスレベルは低いが,抗ウイルス薬は肝発癌をある程度予防できる.

瀉血による慢性肝炎の進展予防

著者: 伊東和樹 ,   石川哲也

ページ範囲:P.1176 - P.1178

ポイント

★鉄は生存に必須の元素であるが,過剰状態では種々の細胞傷害を起こす.

★体内の鉄動態は慢性肝疾患の病態を規定する重要因子である.

★瀉血(除鉄)により肝炎は鎮静し,長期的な発癌リスクも低下する.

循環器疾患の予防戦略

心房細動における塞栓症予防

著者: 矢坂正弘

ページ範囲:P.1180 - P.1183

ポイント

★非弁膜症性心房細動にワルファリン療法を行うと年間脳梗塞発症率が相対的に68%低下する.

★経口抗トロンビン薬のダビガトラン150mg1日2回投与はワルファリンと比較して脳卒中や全身塞栓症発症率を約35%低下させ,大出血発症率は同等である.

★ダビガトラン110mg1日2回投与はワルファリンと比較して,脳卒中や全身塞栓症発症率は同等,大出血発症率を20%低下させる.

★経口抗Xa薬としてリバロキサバン,アピキサバン,エドキサバン,およびダレキサバンが開発中である.

致死性不整脈による心臓死の予防

著者: 池田隆徳

ページ範囲:P.1184 - P.1188

ポイント

★致死性不整脈の原因疾患として最も頻度が高いのは冠動脈疾患であり,次に高いのは特発性・二次性心筋症である.

★器質的障害を認めないQT延長症候群,Brugada症候群,電解質失調,心臓震盪なども致死性不整脈の原因となる.

★植込み型除細動器のほうがアミオダロンをはじめとする薬物治療よりも,心室性不整脈死に対する予防効果が優れている.

★致死性不整脈に対する予防効果の評価では,心臓死,心臓突然死,不整脈死がアウトカムとして用いられる.

冠動脈疾患でのコレステロール低下療法

著者: 川尻剛照 ,   多田隼人 ,   山岸正和

ページ範囲:P.1190 - P.1194

ポイント

★粥状動脈硬化は血管の慢性炎症であり,炎症細胞浸潤は粥腫破綻とも関係する.

★コレステロールは動脈硬化の原因物質であり,その他の危険因子と一線を画す.

★コレステロール低下療法により,心血管イベント・総死亡リスク減少が可能である.

★二次予防患者では目標LDLコレステロール(LDL-C)値到達のみならず,さらなるLDL-C値低下が望まれる.

★スタチンによるコレステロール低下療法の安全性は,ほぼ確立されている.

冠動脈疾患での抗血小板療法

著者: 副島弘文 ,   岸川秀樹 ,   小川久雄

ページ範囲:P.1195 - P.1198

ポイント

★抗血栓作用を有する血管内皮に破綻が生じると血小板が活性化され血栓を生じる.

★抗血小板薬はエビデンスの積み重ねにより近年,一般的に虚血性心疾患に投与されるようになった.

★トラピジルは心筋梗塞後の治療薬としてガイドラインにも収載されている抗血小板薬である.

★クロピドグレルは強力な抗血小板薬でチクロピジンに比し副作用の頻度が低いことで頻用されている.

★薬剤溶出性ステントにより冠動脈形成術後の再狭窄率が圧倒的に低下している.

冠動脈疾患の発症後の禁煙

著者: 森戸夏美 ,   朔啓二郎

ページ範囲:P.1200 - P.1203

ポイント

★喫煙は健康に対して大きな脅威であり,人体へ及ぼす影響は多岐にわたる.

★喫煙は心血管疾患の危険因子の一つであり,喫煙による虚血性心疾患の相対的死亡危険度は1.7倍である.

★2006年度の診療報酬改定において,健康保険を用いた外来での禁煙治療が可能となった.

★冠動脈疾患罹患後の禁煙であっても,再発予防や生命予後の改善に有効である.

★初回心イベント発症は,禁煙のきっかけになる.

冠動脈疾患発症後のリハビリテーション

著者: 後藤葉一

ページ範囲:P.1204 - P.1208

ポイント

★心臓リハビリテーションとは,運動療法,患者教育,カウンセリングからなる包括的介入プログラムである.

★心臓リハビリテーションの目的は,運動耐容能回復,QOL改善,良質な社会復帰,長期予後改善である.

★対象疾患は,急性心筋梗塞,狭心症,心臓術後,慢性心不全,閉塞性動脈硬化症などである.

★有効性の機序として,冠危険因子改善,血管内皮機能改善,自律神経機能改善などが挙げられる.

★運動処方として,①運動の種類,②運動強度,③運動持続時間,④運動頻度,を決定する.

深部静脈血栓症/肺血栓塞栓症の予防

著者: 山田典一

ページ範囲:P.1209 - P.1213

ポイント

★深部静脈血栓症/肺血栓塞栓症の院内発症は一次予防の徹底により明らかに減少する.

★患者ごとにVTEリスクレベルの評価を行うことが予防の第一歩である.

★VTEリスクレベルと出血のリスクなど患者の背景を考慮し,適した予防法を選択する.

★一般に予防は十分な歩行が可能となるまで行う.

★周術期,外傷,妊娠出産に限らず,内科領域や精神科領域でも予防を行うべきである.

肺血栓塞栓症の二次予防

著者: 池田聡司 ,   古賀聖士 ,   前村浩二

ページ範囲:P.1216 - P.1220

ポイント

★肺血栓塞栓症の二次予防としては,特に骨盤腔から下肢における深部静脈血栓症の制御が重要である.

★下大静脈フィルター留置の適応は,静脈血栓塞栓症を有し,抗凝固療法が使用できない状況,もしくは十分な抗凝固療法を行っているにもかかわらず,静脈血栓塞栓症を再発している際に推奨される.

★下大静脈フィルターは静脈血栓症の再発を誘発する可能性があり,極力,早期に回収するのが望ましい.

★ワルファリンによる抗凝固療法の継続は,患者の静脈血栓に対する危険因子を鑑みて,静脈血栓症発症後,3カ月以上続けるかどうかを考慮する.

大動脈瘤破裂の予防

著者: 宮入剛

ページ範囲:P.1222 - P.1225

ポイント

★大動脈瘤の増大に伴う嚥下障害,嗄声,胸痛や腰背部痛などに気をつける.

★降圧目標は収縮期血圧で105~120mmHgで,β遮断薬が第一選択薬である.

★大動脈瘤径が胸部で6cm以上,腹部で5cm以上,また0.5cm/年以上増大する場合は手術適応である.

★大動脈瘤の破裂予防のためには,降圧療法とともに,慎重な経過観察により,手術のタイミングを逃さないことが大事である.

脳神経系疾患の予防戦略

未破裂脳動脈瘤に対する予防手術の適応

著者: 丸山大輔 ,   飯原弘二

ページ範囲:P.1226 - P.1228

ポイント

★近年,未破裂脳動脈瘤と診断される機会は増加している.

★破裂率は年間0.5~2%程度とする報告が多いが,動脈瘤と患者の要因により変動する.

★治療に際しては,その自然歴と治療によるリスクとを十分に吟味する必要がある.

★十分なインフォームドコンセントを基本として,症例ごとに最適な判断が求められる.

頸動脈狭窄の治療と脳梗塞の予防

著者: 林健太郎 ,   永田泉

ページ範囲:P.1230 - P.1233

ポイント

★頸動脈狭窄に対する外科的治療法には,頸動脈内膜剥離術と頸動脈ステント留置術がある.

★外科的治療の第一選択は頸動脈内膜剥離術である.

★頸動脈内膜剥離術が困難な症例に対して,頸動脈ステント留置術が推奨されている.

★プラークの性状診断が重要となってきている.

★無症候性の頸動脈狭窄に対しては,まず内科治療を行う.

脳卒中の二次予防

著者: 祢津智久 ,   豊田一則

ページ範囲:P.1234 - P.1237

ポイント

★脳梗塞二次予防の主柱は,抗血栓療法と心血管リスク因子管理である.

★脳梗塞二次予防における抗血栓療法は,抗血小板療法と抗凝固療法に大別される.

★抗血栓薬の併用療法はメリットとデメリットがあり,症例に応じた使い分けが必要である.

★新たな抗凝固療法であるダビガトランが承認され,国内外での使用成績の結果が待たれる.

その他の疾患の予防戦略

COPDのマネジメント(重症化予防)

著者: 陳和夫

ページ範囲:P.1238 - P.1241

ポイント

★COPDはタバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患である.

★COPDは気管支喘息と異なり,肺機能上の気流閉塞は正常に復すことがない.

★世界的に頻度の高い呼吸器疾患で,予後にも影響を与える.

★COPDの増悪は気道閉塞の進行を生み,死亡率増加の原因となる.

★COPDの治療と管理として,禁煙,ワクチン,薬物療法,非薬物療法などがある.

糖尿病の進展予防の戦略

著者: 宮本恵宏

ページ範囲:P.1242 - P.1245

ポイント

★糖尿病患者では,非糖尿病者に比べて冠動脈疾患の頻度は2~3倍,脳卒中は3~4倍に上昇する.

★糖尿病治療では,自己管理(セルフケア)行動を考慮した指導が重要である.

★長期の糖尿病治療にはエンパワーメント(能力開発)に基づいた糖尿病教育が有効である.

★糖尿病治療においては早期介入や,心血管疾患を有するハイリスク患者の低血糖リスクを考慮した目標HbA1c設定,体重管理,血圧・脂質を含めた総合的な治療が必要である.

CKDの進展予防

著者: 濱野高行

ページ範囲:P.1247 - P.1250

ポイント

★肥満やメタボリック症候群はCKDの発症に関連する.

★肥満やメタボリック症候群では尿蛋白が増える.

★肥満やメタボリック症候群がCKDの進行と関連するという報告があるが,尿蛋白で補正すると有意差はないという報告もある.

★CKD患者は減量により血圧が低下し,尿蛋白も減少するが,これが透析導入などの長期のハードアウトカムを改善させるかは不明である.

★新規薬剤であるバルドキソロンメチルが糖尿病腎症の治療薬として臨床試験中であり,その効果が期待されている.

うつの再発予防

著者: 大野裕

ページ範囲:P.1251 - P.1253

ポイント

★生物学的,心理社会的アプローチを用いることで再発のリスクが減少する.

★急性期と同じ薬物療法を4~9カ月続ける.

★心理社会的治療の柱になるのが認知行動療法である.

★サポートグループ,読書療法,行動活性化,身体活動,問題解決技法も有用である.

★コンピュータを使った認知行動療法も役に立つ.

座談会

脳卒中予防のイノベーション―早期発見・早期受診・早期介入

著者: 宮本恵宏 ,   中山博文 ,   岡村智教 ,   豊田一則

ページ範囲:P.1254 - P.1266

病気の危険因子をもった患者を見つけ,発症の予防,進展を遅らせるよう患者指導などの介入を行うことも内科医の重要な仕事である.その中で脳卒中は,年々患者数が増加しており,さらに発症後は介護負担など社会的負荷が大きくその予防の重要性が認識されている.また,2011年3月から新規の内服抗凝固薬ダビガトランが国内で使用可能となるなど,予防に新たな展開が見え始めている.

そこで本座談会では,脳卒中に焦点を当て,「循環器疾患予防対策の特徴と危険因子」「超ハイリスクにおける状態での脳卒中予防」「脳卒中における啓発」「脳卒中予防のために必要な社会的基盤整備」について議論をしながら,循環器疾患の予防における問題点と今後の課題を明らかにしていただいた.

REVIEW & PREVIEW

GERDの診断と治療

著者: 鈴木秀和 ,   平田賢郎 ,   日比紀文

ページ範囲:P.1292 - P.1295

 胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)は食道内に胃内容物が逆流することによって引き起こされる症状,合併症の総称であり,逆流性食道炎(reflux esophagitis:RE),非びらん性胃食道逆流症(non-erosive reflux disease:NERD),Barrett食道(Barrett's esophagus:BE),気管支喘息や慢性咳嗽などの食道外非定型症状など,胃食道逆流に関連するすべての病態を指す1).本邦でも急激な患者数の増加が認められており,診断・治療における重要性が高まってきている.本稿では,GERDの診断と治療について最新の知見に基づき概説する.

連載 手を見て気づく内科疾患・31

関節リウマチ:PIP関節,MCP関節,手関節の腫脹

著者: 松村正巳

ページ範囲:P.1129 - P.1129

患 者:79歳,女性

病 歴:5年前から,手の関節,肘関節は痛かったという.「先生,これリウマチかね?」と言われる.朝の手のこわばりはない.

身体所見:PIP関節(proximal interphalangeal joint:近位指節間関節),MCP関節(metacarpophalangeal joint:中手指節間関節),手関節に腫脹を認め,熱感がある.右IP関節(interphalangeal joint:指節間関節)に亜脱臼を認める(図1).肘関節は腫れており,140°までしか伸展できない.

研修おたく海を渡る・67

ソーシャルネットワーキング―米国臨床腫瘍学会に参加して

著者: 白井敬祐

ページ範囲:P.1273 - P.1273

 今回は,6月3日~7日にASCO(米国臨床腫瘍学会)が開かれているシカゴからの報告です.本学会は米国の学会ですが,世界に3万人以上の会員がいる世界最大の学会です.学会開催中,シカゴの町はASCO一色になり,英語以外の言葉があふれます.

 学会では,臨床試験の成績発表,最新の知見を学ぶための教育講演が中心ですが,新薬とその臨床試験を宣伝する製薬会社,さらに個別化医療が進みますます重要度が増してきている検査会社の巨大な展示会でもあります.また,patient adovocate(患者団体)の参加も一般的になりつつあります.僕も初めてASCOに参加したときは,とにかくその規模の大きさに圧倒されました.

目でみるトレーニング

著者: 文野真樹 ,   井手宏 ,   薬師寺祐介 ,   田畑絵美

ページ範囲:P.1274 - P.1279

医事法の扉 内科編・7

説明義務(2)

著者: 福永篤志 ,   松川英彦 ,   稲葉一人

ページ範囲:P.1280 - P.1281

 今回も,説明義務違反が問題となった内視鏡関連の判例について検討します.

 前回とりあげた判例と同様に,内視鏡検査の前処置後にアナフィラキシーショックを起こし,死亡した事例があります.第3回「問診義務」で触れた判例です.23歳女性が食後の心窩部痛と腹痛を主訴に病院を受診し,内服薬を処方され服用しましたが改善しなかったため,その12日後に胃内視鏡検査を初めて受けました.前処置として,2%キシロカイン®3mlによる咽喉部麻酔が行われ,続けてセルシン®(ベンゾジアゼピン系抗不安薬)約4.25mgとブスコパン®(抗コリン薬)20mgをそれぞれ静注したところ,まもなくショック状態となり心肺蘇生の効果なく約6時間後に死亡しました.原告ら(患者側)は,そもそも不必要であった前投薬を漫然と投与した過失,薬剤の投与方法・量・注入速度の過失,問診・観察義務違反,予見可能性のほか,セルシン®という鎮静薬を投与する際の説明義務違反を主張しました.裁判所は,まず一般論として「胃内視鏡検査の実施や前投薬の投与の必要性,緊急性が,治療行為そのものに比較して必ずしも高くはないことや,発生する確率が極めて低いとはいえ,同検査の実施及び前投薬の投与により生命,身体に対する重篤な障害を与える危険性があること」を考慮し,医師は,胃内視鏡検査の必要性・緊急性と,前投薬の目的・効果・必要性,それに伴う危険性などを説明したうえで,「検査を受けるか否か,及び,各前投薬の投与を受けるか否かについて,被検者自身に選択させる(同意を得る)必要があるというべきである(説明義務)」と述べました.そして本件では,前投薬を投与する際に上記のような説明が行われず,患者の同意を得なかったこと,および,セルシン®の投与につき選択の機会が与えられず医師の判断で投与されたことなどから,説明義務違反を認定しました.さらに,前投薬の副作用の内容やセルシン®の投与が必要不可欠ではないことなどについての説明があればセルシン®の投与を拒絶した可能性は十分あったとし,説明義務違反と死亡との因果関係についても認定しています(福岡地裁小倉支部平成15年1月9日判決).医師の判断のみで投与されたことを非難するもので,いわゆるパターナリズムを否定する判決と理解できます.われわれ医師は,検査を患者にとって安全に,かつ,苦痛なく施行できるようにと常に配慮していますが,その際の手続きとして,薬剤を投与する以上,「説明と同意」の原則を忘れてはならないのです.ちなみに,「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」(厚労省がん研究班編,主任研究者:祖父江友孝,2006年)によれば,下部消化管や腹腔鏡等を含む全内視鏡検査の前処置における死亡率は,0.00011%(14/12,844,551)とされています.

アレルギー膠原病科×呼吸器内科合同カンファレンス・16

“去る者は追わず”

著者: 岡田正人 ,   仁多寅彦

ページ範囲:P.1282 - P.1286

後期研修医(アレルギー膠原病科) 今回は,急性発症の多関節炎にて当科を紹介受診された39歳の女性です.来院6週間前に両側の肘と膝関節に痛みが出現し,2週間前に近医を受診しています.近医では,対称性多関節炎ということで関節リウマチを疑われ,血液検査にてCRPが2.4mg/dlと軽度上昇していました.抗体に関しては,リウマトイド因子,抗CCP抗体,抗核抗体とも陰性でした.血清のACE(アンギオテンシン変換酵素)も測定され陰性でしたが,胸部X線写真で両側肺門部のリンパ節腫脹が指摘されたためにサルコイドーシスも疑われ,確定診断のため当院紹介となりました.

演習・循環器診療・2

暴飲暴食後,意識消失発作を生じた若年男性

著者: 今井靖

ページ範囲:P.1287 - P.1290

症例

32歳の男性.

現病歴 生来健康で学生時代もスポーツに熱心に取り組んだ.友人とバーベキューに出かけ,肉類を大量に食べビールなどアルコール類を大量に摂取した.立ち上がろうとしたときに意識消失し,転倒.15秒程度で意識が回復しそのまま臥位の姿勢を保っていたが,再びうなり声を出しながら15秒程度意識を消失.その後は意識は改善し,症状の再燃なく無事友人の車で帰宅した.後日,精密検査を希望し来院.

Festina lente

師弟関係

著者: 佐藤裕史

ページ範囲:P.1291 - P.1291

 機体の不調でその米国行き飛行機は6時間遅れでデンマークを発った.呼吸器関係の学会が開かれ,その帰りと思しき初老の紳士が隣席になり,配られた飲み物を手に静かに話しかけてきた.アラブ系の彼は私には英語で,乗務員にはスウェーデン語で話す.エジプト生れ,大学はパリ,大学院がスウェーデンで,今はニューヨークの大学の内科教授だという.毎年夏バイロイト音楽祭を訪ねるWagnerianで,博覧強記な碩学である.「中東出身で西欧的教養を身につけ米国で活躍」といえば亡くなった文芸批評家Edward Saidさながらではないかというと,幼な馴染で亡くなる直前も見舞ったという.SaidとピアニストBarenboimの対談集のことなど四方山話をしたが,「教育者冥利に尽きるのは,教え子がそれぞれの分野で伸び,後年同僚として再会して彼等から最新の知見を教わるときだ」といわれたのが記憶に残る.Teaching is learningという,もうあまり口にされないことわざを思い出した.中東の戦乱の辛酸を生き抜いてきたであろうこの老紳士の温顔,含羞,英知.その彼が目を細めて語る教え子たちは,定めし世界中で活躍しているのだろう.

 「師に遇わざるを不遇という」なら,私は不遇であったことがない.国内外どこででも立派な師に恵まれた.皆驕らず,学識をひけらかしも秘匿もせずに惜しげもなく分け与えてくれる.自分の知識経験を後進に手渡しし,育ち独り立ちするのを見送ることこそが責務と心得て,淡々と務めておられる.反対に,令名いかばかりであろうとも,虚勢を張り徒党を組んで居丈高な人は「敬シテ遠ザク」ようになった.そして今,師から手渡しされたことを後進に順送りするのが私の番である.一子相伝は非能率も甚だしいが,手渡しは一対一でするものだろう.

今日の処方と明日の医学・14

【日本の臨床研究】の現状と今後

著者: 藤原恵一 ,   日本製薬医学会

ページ範囲:P.1296 - P.1297

医薬品は,変革の時代を迎えています.国際共同治験による新薬開発が多くなる一方で,医師主導の治験や臨床研究などによるエビデンスの構築が可能となりました.他方,薬害問題の解析から日々の副作用報告にも薬剤疫学的な考察と安全対策への迅速な反映が求められています.そこで,この連載では医薬品の開発や安全対策を医学的な観点から解説し,日常診療とどのように結びついているのかをわかりやすくご紹介します.

書評

―村田喜代史・上甲 剛・村山貞之 編―胸部のCT 第3版

著者: 金澤實

ページ範囲:P.1215 - P.1215

 われわれ呼吸器内科医に最も親しまれている画像診断のテキストとして「胸部のCT」があり,医局員のデスクの書棚には必ずと言っていいほど本書がみられる.故池添潤平先生と村田喜代史先生が第1版を出版されたのが1998年2月10日であるから,すでに13年が経過した.手元にある第1版と比べると,厚さは倍近く,第3版は本文809ページとなり,英語名も「Ikezoe's CT of the Chest」となった.

 肺の解剖や病理変化を正確に反映し,さらには機能変化をも加味して画像読影をしようとする故池添先生の思想が貫かれているのが特徴である.それはⅠ.検査法と適応,Ⅱ.肺標本の作製法,Ⅲ.肺・縦隔の正常解剖とCT像,と第1版から変わらずにCT検査の原理と基礎を丁寧に述べることから本書が書き進められている点に見てとれる.

―聖路加国際病院内科レジデント 編―内科レジデントマニュアル―第7版

著者: 徳田安春

ページ範囲:P.1233 - P.1233

 内科レジデントマニュアルが第7版として3年ぶりに改訂された.昭和59年に初版が世に出て以来,長期にわたり好評を得ている内科マニュアルである.初版時には聖路加国際病院内科レジデント医師によって執筆陣が構成されたが,今回の最新版の大幅な改訂でも多くの先生方が執筆作業に継続して参画されている.そのためか,初版以来続いている良い特徴は維持されており,白衣のポケットに収まるコンパクトサイズで読みやすく,主として内科領域のコモンな症候や病態,疾患が扱われている.改訂が行われたことによって,日進月歩の内科領域の最新治療についてフォローできる内容となった.

 まず改訂版を通読してみて,新たに評価できる点がいくつかあることに気付いた.まず,多くの治療項目では治療内容における個々のレジメンについて,妥当性のレベルが明示されている.エビデンスに基づくガイドラインなどでのコンセンサスがどの程度得られているかどうかがひと目でわかるように★印の数でマークされており,EBMを重視したプラクティスが適切な診療とみなされる今日,治療内容の選択のガイダンスとして大いに役に立つと思われる.

information

「第77回消化器心身医学研究会学術集会」演題募集のご案内

ページ範囲:P.1167 - P.1167

 第77回消化器心身医学研究会学術集会を下記の通り開催いたします.今回は「消化器がん診療における心身医学的アプローチのあり方」をテーマとしておりますが,その他に消化器領域の心身医学的諸問題に関して,広く一般演題を募集しております.一般演題の中から≪優秀賞≫を授与しますので,奮ってご応募いただきたくご案内申し上げます.

消化器心身医学研究会 代表幹事 金子 宏

会長●広島大学病院医系総合診療科 田妻 進

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科社会行動医学講座心身内科学分野 浅川明弘

日時●2011年10月22日(土)17:00~20:00(予定)

(JDDW2011会期:10月20日~23日・第3日目)

会場●博多港国際ターミナル3Fターミナルホール(福岡市博多区)

EBICワークショップ2011のお知らせ「医療器具関連感染サーベイランスを極める!」

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【第1回】サーベイランスHop!【これさえあれば始められる】

 演習形式で学びませんか?

日時●2011年9月2日(金)10:00~3日(土)12:00

場所●聖路加看護大学401・402号室

第4回EM Alliance Meetingのお知らせ

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 EM Allianceの活動開始して早2年,多くの方々の御協力の下,第4回EM Alliance Meetingを聖マリアンナ医科大学で開催する運びとなりました.今回は,ER型救急のパイオニアである箕輪良行先生をお迎えして言いたい放題していただきます.また若手ER医である入江聰五郎先生にバイタルサインの講演を,そして臓器移植法改定され1年が経った今の移植医療の現状とER医だからこそ知っていて欲しい移植を中村晴美先生に講演していただきます.また恒例のケースカンファレンスとJeopardyと盛りだくさんの内容となっております.最後に懇親会で未来の日本ERを語りましょう! 皆様奮っての御参加お待ちしております.

日時●2011年8月20日(土)12時30分~18時30分

場所●聖マリアンナ医科大学病院教育棟(神奈川県川崎市宮前区)

NPO法人在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク 第17回全国の集いinしんしゅう2011

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日時●2011年9月18日(日)~19日(月・祝)

会場●長野県松本文化会館/信州大学医学部附属病院

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バックナンバーのご案内

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購読申し込み書

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次号予告

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編集室より

著者:

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●このたびの異動で弊誌担当になりました.どうぞ,よろしくお願いいたします.●本号の特集は「内科疾患の予防戦略」です.座談会では,脳卒中に焦点を当て循環器疾患の予防戦略についてお話しいただきました.印象に残ったのは,一般的に「何のために健診を行い,リスクを管理するか」があまり理解されていないということです.例えば,高血圧を管理することが最終目的だと考えられ,それが引き起こす疾患までは意識されていないようです.生活習慣の改善に乗り気でない患者さんの心理がわかったように思います.●他号の座談会「血液疾患における病診連携,診々連携」では,都市部の血液内科専門医,地方の専門医,離島で地域医療を担う方など,立場の違う先生方が,紹介のタイミングや一般内科医がどこまで診るべきかなどについてお話しくださいました.それぞれの視点に触れることができ,興味深く拝聴しました.2つの座談会を通して,患者さんのリスク管理も,医療現場での連携も,スムーズに行うためには,当たり前ですが相手の立場から物事を考えることが大切だと思いました.●弊誌の読者は,一般内科医,研修医,開業医などさまざまです.同じく「内科医」であってもそのニーズに微妙な違いがあるかもしれません.それに気づき,誌面作りに生かしていければと思います.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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