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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻8号

2011年08月発行

文献概要

今月の主題 神経疾患common diseaseの診かた―内科医のためのminimum requirement 神経系以外の内科疾患の診療で遭遇する神経症状の診かた

精神障害と神経症状

著者: 伊藤雅之1 丹羽真一2 岡崎祐士3

所属機関: 1伊藤メンタルクリニック 2福島県立医科大学医学部神経精神医学講座 3都立松沢病院

ページ範囲:P.1368 - P.1371

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ポイント

★脳あるいはほかの身体疾患が原因で生じる精神障害を器質性精神障害と呼ぶ.

★急性疾患では意識障害が前景にたち,慢性疾患には記憶障害,知能障害(認知症),人格変化,幻覚妄想,気分障害などを認める.

★治療にあたっては,基礎疾患の治療が原則であるが,しばしば精神障害の対症療法が必要である.

★希死念慮,幻覚妄想による問題行動,せん妄を認める際には,精神科医との連携が必要である.

参考文献

1)Gelder MG, Andreasen NC:New Oxford Textbook of Psychiatry, Oxford University Press, New York, 2000
2)辻井農亜,白川 治:器質性気分障害.今日の精神科治療ガイドライン 25:40-41, 2010
3)八田耕太郎 :せん妄の治療指針.日本総合病院精神医学会治療指針1, 星和書店,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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