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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻8号

2011年08月発行

文献概要

今月の主題 神経疾患common diseaseの診かた―内科医のためのminimum requirement よく遭遇する神経疾患/見逃したくない神経疾患

脳血管障害の診かた

著者: 柴田益成1 冨本秀和2

所属機関: 1山田赤十字病院神経内科 2三重大学医学部神経内科

ページ範囲:P.1372 - P.1377

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ポイント

★病院前診療では,病院前評価スケールを参考に,脳卒中を疑えば躊躇せず,専門医療機関への救急搬送を要請する.

★脳梗塞の前駆症状であるTIAやくも膜下出血の警告症状を見落とさず,早急に専門医療機関への受診を指示する.

★救急室では,直ちに,意識,ABC,脳ヘルニア徴候の有無を評価し,ABCの安定化を図るとともに,内科的・神経学的評価,病歴の再確認を迅速に行う.

★発症3時間以内の脳梗塞にはtPA静注療法の適応があり,血管内治療による急性期血行再建術の進歩も著しい.脳出血,くも膜下出血に関してもその手術適応を必ず押さえ,遅滞なく専門医へコンサルテーションを行うことが重要である.

参考文献

1)篠原幸人・他,脳卒中ガイドライン委員会:脳卒中治療ガイドライン2009,協和企画,2009
2)Goldstein LB, et al:Primary prevention of stroke;A guideline from the American Heart Association/American Stroke Council. Stroke 37:1583-1633, 2006
3)「ISLSコースガイドブック」編集委員会:ISLSコースガイドブック,へるす出版,2007
4)田中耕太郎,高嶋修太郎(編):必携脳卒中ハンドブック,診断と治療社,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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