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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻8号

2011年08月発行

文献概要

今月の主題 神経疾患common diseaseの診かた―内科医のためのminimum requirement よく遭遇する神経疾患/見逃したくない神経疾患

髄膜炎,脳炎の診かた

著者: 平良直人1 亀井聡1

所属機関: 1日本大学医学部内科学系神経内科学分野

ページ範囲:P.1378 - P.1382

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ポイント

★髄膜炎や脳炎はneurological emergencyであり,初期治療が患者の転帰に大きく影響する.

★発症経過や病歴は病因を推測するうえで,非常に重要な情報である.

★最も重要な検査は髄液検査であり,治療前の速やかな施行が求められる.

★単純ヘルペス脳炎や細菌性髄膜炎,結核性髄膜炎は疑われれば確定診断を待たずに治療を開始する.

★検査結果を考慮し,経時的に治療の追加・変更を適宜行うことが重要である.

参考文献

1)Choi SH, et al:The possible role of cerebrospinal fluid adenosine deaminase activity in the diagnosis of tuberculous meningitis in adults. Clin Neurol Neurosurg 104:10-15, 2002
2)日本神経感染症学会:ヘルペス脳炎のガイドライン.NEUROINFECTION 10:78-87, 2005
3)細菌性髄膜炎の診療ガイドライン作成委員会(編):細菌性髄膜炎の診療ガイドライン.神経治療 24:71-132, 2007
4)深在性真菌症のガイドライン作成委員会(編):深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2007, 協和企画,2007
5)日本結核病学会(編):結核診療ガイドライン,南江堂,2009
6)Thwaites G, et al:British Infection Society guidelines for the diagnosis and treatment of tuberculosis of the central nervous system in adults and children. J Infect 59:167-187, 2009
7)三木健司:脳炎・髄膜炎―ヘルペス脳炎・細菌性髄膜炎・クリプトコッカス髄膜炎.内科 106:806-813, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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